新年はフランスの伝統菓子『ガレット・デ・ロワ』を食べよう♪
日本には年末や新年に食べる伝統的な料理が存在しますよね。
年末は年越しそば、新年にはお雑煮、そしておせち料理が伝統的に食べられている料理として挙げられます。
フランスはキリスト教の暦に関連した祝日が多いので、イベント事もキリスト教関連のものが多いです。
クリスマスはフランスでは2週間の長期休暇をもらう人も多く、一年の中で最も大きなイベントです。
フランスのクリスマスについては以下の記事を参考にしてください(^^)
今回ご紹介する『galette des rois(ガレット・デ・ロワ)』は、フランスで新年に食べる伝統的なお菓子として非常に有名なお菓子になります。
ガレット・デ・ロワ
『ガレット・デ・ロワ』とは、『王様のお菓子』という意味です。
『ロワ』はフランス語で『roi』で、『王様』と言う意味になります。
『s』がついていて複数形なので、正確には『王様たちのお菓子』になりますね。
ただし、本来の意味としては、最初にイエス・キリストを礼拝した『東方三賢人』と呼ばれる三人の王を指すそうです。
新年になるとどこのケーキ屋さん(pâtisserie)でも『ガレット・デ・ロワ』が売られています。
各地方で少しずつ違うようですが、一般的には写真のようなパイ生地で覆われており、中はアーモンドクリームがたっぷり入ったお菓子になります。
私はパイ生地が好きではなく、日本でもフランスでもミートパイやパイの実、スープの上にパイ生地が乗ったものやパイケーキなど、全てを避けて生きてきたのですが、『ガレット・デ・ロワ』はフランスの伝統菓子だということで、食わず嫌いも申し訳ないと思い食べてみました。
すると思いのほか美味しかったです!
日本は食に関しては世界トップレベルだと思っていましたが、やはりフランスも食のスペシャリスト、あれだけ嫌いだったパイ生地が全く嫌に感じませんでした!
これがほんもののパイ生地か~と人生で初めてパイ生地を認めることが出来ました。
周りのパイ生地は非常にサクサクしていて、中の甘すぎないアーモンドクリームがパイ生地にマッチしてとっても美味しかったです♪
恐らくスーパーでも売っていると思いますが、美味しいガレット・デ・ロワを食べたければ絶対にpâtisserieで購入してください。
子供たちに大人気♪
『ガレット・デ・ロワ』は子供たちに大人気です。
というのも、このお菓子には『fève(フェーヴ)』と呼ばれる陶製の小さな人形が一つ入っていて、切り分けられたケーキの中にフェーヴが入っていた人は王冠をかぶり、祝福を受け、幸運が一年間継続すると言われているからです。
フェーヴはお店ごとに違っているので、集めている人もいます♪
今回のフェーヴは極楽鳥が書かれたものでした。
子供と食べる時はもちろん子供にフェーヴが当たるように操作します(笑)
我が家では、夫の家族全員が集まったときも私の娘はいとこの中でも一番下のため、いつも娘にフェーヴが当たるようにしてもらっています(^-^;
ケーキを切り分けている間、子供(私の娘)がテーブルの下に入って待機し、切り分けられたら、ケーキ1つ1つを誰にあげるか娘が指示します。
娘はテーブルの下にいるため、どのピースにフェーヴが入っているか知りません。
「1つめは誰にあげる?」「パパ!」、「次は?」「ママ!」といったように順番にケーキを配っていきます。
もちろんケーキを配る人は娘にフェーヴがいくように細工しているんですけどね(笑)
ただ、たまに切り分けた段階でどのケーキにフェーヴが入っているか分からないことがあるので、その時は娘の指示に従ってケーキを配るので、娘以外にフェーヴが当たることがあります。
それでもフェーヴが当たった人は娘にフェーヴを渡して王冠をかぶらせてあげます(笑)
まあ、大人参加のガレット・デ・ロワだと基本的に子供にフェーヴが当たるように仕組むのが一般的ですね!(笑)
王冠は写真のように紙で出来たものになります。
子供たちだけの行事ではなく、私がパリの語学学校に行っていたときも学校内でガレット・デ・ロワが行われました。
大人になってもやっぱり当たりたいものでした(笑)
私には当たりませんでしたが…(^-^;
まとめ
フランスでも日本のように新年に食べる伝統的なお菓子があることが分かりました!
切り分けられたケーキの中に、フェーヴと呼ばれる陶器が入っていると1年の幸福を約束されるなど、大人も子供もワクワクするような趣向になっているので楽しいですね♪
その上ケーキ自体も非常に美味しくて一石二鳥です!
日本でも最近は『ガレット・デ・ロワ』が流行ってきているそうです。
確かにこれは日本人が好きそうな行事かもしれません。
お正月にぴったりのゲームなので、是非日本でも『ガレット・デ・ロワ』を楽しんでみてください♪