パリでお勧めの日本食レストランをご紹介♪
憧れのフランスでの生活が始まったと言っても、やっぱり日本食は常に恋しくなるもの。
自分の舌に合った醤油や味噌や酒やみりんやだしなどの味付けがあるとなんだかホッとしますよね。
自宅で日本食を作る場合は、以前に紹介した日本食スーパーのブログで何とかなると思います!
パリには日本食スーパーがあるので自宅で日本食が食べれるようになりましたが、やっぱりたまにはレストランでも食べたいですよね!
私が直接味わったパリでお勧めの日本食レストランをご紹介致します♪
TAKARA(たから)
私の一番のお勧めのレストランは、パリ1区のオペラ地区周辺にある『たから』です!
1958年創業の老舗の日本食レストランで長い歴史があります。
私が初めて『たから』で食べたのは2014年、今の夫(当時はまだ結婚してませんでした)とパリ旅行をしたときでした。
私がお米が大好きなので、フランス料理ばっかりで機嫌が悪くなるんじゃないかと心配した夫は、旅行の初日の昼に『たから』を予定してくれていました。
その時いただいたのはお刺身定食と日本酒。
夫は寿司盛り合わせでした。
当時私たちの拠点はニュージーランドだったので、そもそも日本食が溢れている環境ではなかったので、初日から日本食で十分満足でした!
それから5年後の2019年にパリに引っ越してきたので、本格的な日本食を食べたいときは『たから』に行くことがあります。
ただ、高すぎるわけでもありませんが、いつでも行けるような値段でもないのでそんなにしょっちゅうは行きません(^-^;
この前行ったときは、お刺身と天ぷらを食べてきました。
お刺身は日本と比べて種類は少なく、だいたいマグロ、サーモン、タコ、鯛、貝がメインですね。
天ぷらも日本と同じでサクサクで、口の中いっぱいに美味しさが沁みわたりました♪
最近ではすき焼きやしゃぶしゃぶまでやっているので、一度しゃぶしゃぶを食べに行きました!
お肉は和牛とフランス牛と選べるのですが、和牛はフランス牛よりかなり高いので止めました。。
写真はフランス牛ですが、ものすごく美味しかったですよ!
和牛にしなくても十分ジューシーで問題ないと思います!
ウェイトレスさんも日本人なので日本語で注文も可能ですし、ホスピタリティもちゃんとしていて安心して食事を楽しめます(^^)
たまに海外で働いている日本人って対応が悪かったりしますけど、『たから』は好感度もよかったです♪
もちろん日本で手に入る素材がフランスでは手に入らなかったり高かったりするので完璧に日本と一緒と言うわけにはいきませんが、『たから』は店員さんの対応もよく、メニューもリアルな日本食なのでお勧めです。
★たからの住所
14 Rue Molière, 75001 Paris
★たからのホームページ
https://www.takara-paris.com/
Issa Paris(イッサ・パリ)
次に紹介するのがパリ5区にある日本食レストラン『Issa Paris』です。
私がパリに移住した2019年以降にできたレストランなので比較的新しいレストランですが、既に地元のフランス人にも人気のレストランとなっています。
日曜と月曜が定休日で、お昼は12時~でいいのですが、夜は19:30~と開店が遅めです。
フランスらしいと言えばフランスらしいですが、せめて19時には食べに行きたいな~といつも思います(^-^;
『Issa』はシェフが日本人なので、メニューも日本人の口に合うものがたくさん用意されています。
店員さんは現地の人なので、注文はフランス語になります。
英語のメニューはあります。
4歳の娘が大好きなのが『Omelette de ma Maman(玉子焼き)』で、しっかりだしも効いていて、さらにトップに鰹節とネギがかけられていて、日本の味をたっぷり味わえます。
メニューは変わるので毎回同じものがない場合もありますが、牛肉のステーキも箸で食べやすいように最初からカットされていて、醤油ベースの和風ソースがかかっていてとっても美味しいです!
フランスのステーキはこってりとしたデミグラスソースだったりマッシュルームソースがかかっていて、ちょっと苦手です(^-^;
おしゃれな居酒屋タイプのお店なので、がっつりとした丼物や麺類はなく、ごはんものは巻き寿司やいなり、ちらし寿司になります。
『Issa』はフレンチとのフュージョン料理でもあるので、フレンチチックにおしゃれになっています。
でもわさびやガリがあって、味は日本の味です!
日本のようにいくつもつまみを注文してシェアをして食べるスタイルなので、色んな味も楽しめますよ♪
値段もそこまで高くないのでちょっとレストランで日本食食べたいな~といった時に是非行ってみてください(^^)
★ISSAの住所
4 Rue du Petit Moine, 75005 Paris
★ISSAのホームページ
https://issa-paris.com/
Tonkatsu Tombo(とんかつ とんぼ)
次は、本物の日本の味、とんかつ屋さんの『とんかつ とんぼ』をご紹介します。
『とんかつ とんぼ』はパリ15区のモンパルナスにあるレストランです。
私の家からもそこまで遠くないこんな美味しそうなとんかつ屋さん、パリに到着してから3年間ずっと行っていなかったのを自分でも不思議に思いましたが、『とんかつ とんぼ』は日曜が定休日だからなんですね。
貴重なお休みである土曜と日曜ですが、毎週土曜は夫の母親の家で家族集まってランチをすることが決まっています。
なので土曜に外食をする選択肢がなく、そして日曜が定休日のため今まで一度も行くことがなかったのです。
正直、フランスは日曜がお休みのレストランが多いのに、貴重な土曜日をなぜ毎週義母のランチにあてなければいけないのか、ずっと不満に思っています(^-^;
家族で集まるのはいいのですが、だったらお店がほとんど閉まってる日曜にしてほしいものです。。
毎週末家族が集まって家でランチって、外国っぽい風習ですね。
さて、『とんかつ とんぼ』の話に戻ります。
どうしても『とんかつ とんぼ』に行ってみたいということで、義母のランチをキャンセルしてやってきました。
メニューのデザインを見てもやっぱり日本っぽい感じがするので、日本人が経営している日本食レストランだなと安心しました。
メニューは、一人前のものだとミックスされたものがなく、とんかつならとんかつのみ、エビフライならエビフライのみ、といったメニューになっていたので、2人前用のお勧めの Spécial Panéというメニューにしました。
見るからに美味しそうですよね♪
とんかつ、チキンカツ、エビフライ、コロッケ、ポテトサラダ、白米、素うどんがセットになっています。
とんかつはヒレが使用されており、ジューシーで衣はサクサクとしていて、とんかつソースもリアルな日本のソースで非常にマッチして美味しかったです!
4歳の娘もエビフライととんかつをもぐもぐ美味しそうに食べていました。
素うどんのスープもお気に入りだったようです。
どれもとても美味しかったのですが、私にとっては量が多すぎて、かなりお腹いっぱいになりました!
夫もご飯は全て食べきれていませんでしたが、ご飯は無料でおかわり可能だそうです(笑)
ちなみにビールはアサヒ、キリン、サントリーの三種類が置いてありました。
アサヒは缶の500ml、キリンとサントリーはボトルの350mlになります。
お腹がいっぱいになりましたが、さすがフランス人の夫、しめはやはりデザートが必要なようで、娘のリクエストの小倉アイスクリームにしました。
あまり小倉は好きではないのですが、食べてみると思いのほか美味しくて小倉を見直しました(笑)
アイスクリームは小倉の他、ゴマと抹茶もありました。
ボリュームたっぷりなので私はその夜は晩御飯抜きで大丈夫なくらいでした(笑)
★Tonkatsu Tomboの住所
14 Rue de l’Arrivée, 75015 Paris
SANUKIYA(さぬき家)
『さぬき家』は、名前の通りうどんのレストランです。
パリ1区にあり、ルーヴル美術館からすぐのところにあります。
11:30から営業を開始しており、12時過ぎに到着すると既に行列になっていました。
ただ、メニューがうどんなので回転は速いので30分も待たずに中に入ることが出来ました。
メニューは、肉うどん、カレーうどん、天ぷらうどんの他、冷やしうどんも合わせて約20種類も用意されています。
私が食べたのはぶっかけ天ぷらうどん、夫は冷やしサラダうどんにしました。
うどんは自宅ででも出来る料理なのでお金を出すのはどうしても渋ってしまうのですが、天ぷらは自分で揚げることが出来ないので、天ぷらうどんであればもったいなくないと思い、天ぷらうどんにしました(笑)
天ぷらはかなり久しぶりに食べましたが、サクサクと揚がっていて、また種類もエビ、サツマイモ、ズッキーニ、かぼちゃなどバラエティに富んでいてどれも美味しかったです♪
冷やしサラダうどんも、豚シャブは家で中々出来ないので久しぶりに食べましたが、すっきりとしてこちらもとても美味しかったです。
ただ、値段は€11~€22と、うどんにしては非常に値段が高いのでたまに行くのにいいかと思います。
こうやってみると、やはり日本て安くて美味しいですね(^-^;
火曜が定休日で、その他の曜日は11:30~22:00まで営業しています。
★SANUKIYAの住所
9 Rue d’Argenteuil, 75001 Paris
Sola(ソラ)
『Sola』はパリ5区にあるジャパニーズ・フレンチのフュージョンレストランです。
元オーナーシェフはもちろん日本人で、2018年にここパリの『Sola』から日本に拠点を移してしまいましたが、2020年に行ったときも味や盛り付けなど素晴らしいままでした!
『Sola』は今もミシュランの一つ星を獲得したままで、多くのフランス人に愛されているレストランの一つです。
一つ星を取ったのも、元オーナーシェフの方が『Sola』をオープンさせてから1年3か月後という驚異的な速さで獲得したそうで、それだけでも『Sola』へ行く価値はある気がします!
私が初めて行ったのは2014年で、次に行ったのは2020年で、今まで『Sola』に行ったのは2回だけです。
というのも『Sola』は他の『たから』や『Issa』とは違い高級レストランだからです。
ただ、高級なだけあって、私が訪れた2回ともとても満足できました♪
『Sola』で出される料理は全て創作料理のため、初めて見る見た目だったり初めて食べる味だったりするので、まず見た目から楽しませてくれるのがいいですね!
一品目に出てきたのはこのプレート。
何種類もあるおつまみ1つ1つが初めて見るものばかりで、何が使われているか気になりますよね!
2020年に行ったときに面白かったのが、料理をサービスされた時に、「ソースに何が使われているか当ててみてくださいね♪」と言われて、自分たちで「ゆずじゃない?」「わさび??」とか推理しながら食べて、食べ終わった時にウェイターさんと答え合わせをすることでした(笑)
最近はお肉とお魚を合わせたメイン料理が流行っているようで、他のお店でもお肉とお魚が一緒になった料理を食べました。
味が単調じゃなくなってすごく美味しいですよ♪
足がはっきり見えていますが(笑)、これは鳩(ピジョン)です!
私は鳩の肉が大好きなので、これもとても美味しかったです。
鳩は結構こんがり焼いて、醤油ベースのソースで食べるのが美味しいですよ♪
料理はこのように全てオリジナルレシピなので、次の料理は何か常にワクワクします(^^)
席は、地上は椅子の席ですが、地下は靴を脱いで掘りごたつに座る日本式になっています。
海外ではあまり外で靴を脱ぐことはないので、靴を脱いでも大丈夫なように穴の開いていない靴下を履いていきましょう(笑)
★Solaの住所
12 Rue de l’Hôtel Colbert, 75005 Paris
★Solaのホームページ
https://www.restaurant-sola.com/
ラーメン
その他、オペラ地区には日本人街と呼ばれる地区があり、日本食レストランがたくさんオープンしています。
そのためラーメン屋さんもたくさんあります。
博多ちょうてん
博多ちょうてんは豚骨ラーメンがメインです。
豚骨の濃厚な味わいとスープがからんだ細麺がベストマッチで日本のラーメンそのものを味わえます。
さらにスープの味は『あっさり・普通・こってり』から選ぶことができます。
私は『普通』にしましたがそれでも濃厚な味わいで最高に美味しかったです♪
豚骨スープに味噌を入れた豚骨味噌ラーメンも人気のようです。
12時開店ですが、遅れていくと行列になっているのでご注意ください。
残念ながら写真は撮っていませんでした💦
★博多ちょうてん住所
53 Rue des Petits Champs, 75001 Paris
★博多ちょうてんホームページ
http://www.hakata-choten.com/ja/
めん吉
めん吉は2020年にオープンした新しいラーメン屋さんで、『塩とんこつ』『醤油とんこつ』『味噌とんこつ』の3種類のラーメンを選ぶことができます。
私が普段よく食べるのは味噌味ですが、お店に行くとなぜか必ず塩味を頼んでしまいます。
昔々池袋で食べた『山頭火』の塩ラーメンがシンプルでいてとても濃厚で美味しく感銘を受けて以来、塩ラーメンが大好物になりました。
ということで『めん吉』でも塩ラーメンを頼みました♪
見ての通り、どこからどう見ても日本のラーメンです!
山頭火で食べた塩ラーメンとはまた違ってあっさりして美味しかったです(^^)
次は味噌も食べてみようと思います。
★めん吉の住所
41 Rue Sainte-Anne, 75001 Paris
★めん吉のホームページ
https://menkicchi.kintarogroup.com/
こだわりラーメン
こだわりラーメンは、実は日本人がオープンしたラーメン屋ではなく、フランス人の元パイロットの方とのこと。
一号店の場所はパリ6区のサンジェルマン・デ・プレ地区にありますが、常に大行列が出来ています。
正直一番人気のあるラーメン屋さんといってもいいでしょう。
フランス人がオープンしただけあって、フランス人の舌にも合うラーメンなのでしょうか?
面白いのが、店内が昭和を思い出させる非常にレトロな内装になっているところです!
写真は撮っていないのですが、駄菓子屋だったり祭りの時の屋台で売っているウルトラマンやドラえもんとかのお面が飾られていたり、暖簾がかかっていたり、レトロな日本を味わうことができます。
さて、実際のラーメンですが、日本オリジナルのラーメンとは少し違い、トッピングにサラダが乗っているんですが、麺やスープ、味の深さ、煮卵の出来具合、どれもすごく美味しいです!
私が語学学校Eurocentresに通っていた時に、「近くにすごく有名なラーメン屋があるよ」と言われていたので見に行ったらすっごい行列でビックリしました。。
でも日本以外で本当に美味しいラーメンが食べれるのか半信半疑だったのでその時は適当に流していたのですが、実際食べてみたら馬鹿にするどころかまた来たいと思えるレベルでした!
正直フランス人の夫もパリで一番美味しいラーメン屋だと言っています(笑)
日本のラーメンとは少し違うんですが、美味しいは美味しいので、大成功だと思います。
★こだわり横丁の住所
29 Rue Mazarine, 75006 Paris
★こだわり築地の住所
12 Rue de Richelieu, 75001 Paris
★こだわりのホームページ
https://www.kodawari-ramen.com/
レストラン・シポネ
気を付けていただきたいのが、パリにはものすごく多くの日本食レストラン(Restaurant Japonais)があるのですが、ほとんどが『Resutaurant Chiponais(レストラン・シポネ)』と呼ばれる、中国人経営の日本食レストランです。
『Chiponais(シポネ)』とは、中国を意味する『Chinois(シノワ)』と日本を意味する『Japonais(ジャポネ)』の造語です。
外観から明らかに日本食レストランぽくないですし、店の名前も明らかに日本人ならつけないようなヘンテコな名前なので避けることは可能だと思いますが、私も昔一度だけ適当に入ったことがありましたが、寿司のソースはなぜか甘いソースですし、お刺身も新鮮ではなくがっかりしました。
残念ながらグルメと言われるフランス人の多くもレストラン・シポネに行ってそれが日本食だと思っています。
美味しいと思っているなら別に人の嗜好をどうこう言うつもりはありませんが、生粋の日本人であれば美味しいと思わないと思うので、外国人の方に日本食を進めるときは、シポネを進めないよう気を付けましょう(笑)
まとめ
パリでも日本人が好む本物の日本食レストランがあることが分かりました。
それでも日本ほど気軽にから揚げ、タコ焼き、お好み焼き、もつ鍋、おでん、とんかつ、コロッケなど食べることが出来ないし非常に割高ではありますが、ここはフランス、それでも日本食が食べられることに感謝するしかないですね!
コロッケも簡単に手に入らないので自宅で作るのですが、日本で買えば1個30円くらいのもののためにジャガイモをマッシュして、ひき肉炒めて、小麦粉つけて卵からめてパン粉つけて焼く(揚げるのは怖いのでオーブンで焼いてます)のはなんだかすごい労力です…
ただ美味しいと食べてくれる家族がいるのでなんとか頑張れますが!
フランスでも美味しくて懐かしい味を提供できるよう頑張ってくださっているレストラン関係者の皆さんに感謝です♪