フランスのワインを知ろう♪
フランスには多くの名産品がありますが、ワインもその一つです。
私は若い頃はビールばかり飲んでいてワインの美味しさが今一分かっていなかったのですが、レストランに行ったときはビールの後はとりあえずワインを飲んでみて、いつかワインの味に目覚める日を待っていました(笑)
そしてその日が来たのです。
それはフランス料理ではなくスペイン料理のお店だったのですが、いつものごとくあまり美味しいとも思わず赤ワインを飲んでいたところ、注文したチーズを食べた瞬間「え?!美味しい!」となったのです。
チーズと合わせたワインが口の中でまろやかな味わいに変化し、ついにワインを美味しいと思えたのです!
チーズに赤ワインを合わせる理由がその時分かりましたし、ワインの美味しさもその時に分かりました。
仕事を始めてすぐだったので恐らく22,23歳の頃だと思います。
今ではチーズに合わせなくてもワインが美味しいと感じているのですが、歳を重ねるにつれ舌が肥えてきているのかもしれませんね(^^)
さて、今回はフランスのワインについてご紹介します♪
ワインってどんな飲み物?
ワインは主にぶどうを原料とした醸造酒です。
アルコール度数はビールより高く、12%~15%あるのがほとんどです。
また、白ワイン、赤ワイン、ロゼワインと、見た目の色や造り方の工程によって呼び方が違います。
ワインの種類
ワインにはいくつか種類があります。
ワインをあまり飲まない人でも、見た目の色に違いがあることはご存じかと思います。
基本的には白、赤、ロゼの3種類があります。
Vin blanc -白ワイン-
主に使用されるブドウは『シャルドネ(Chardonnay)』、『ソービニヨン・ブラン(Sauvignon Blanc)』、『ピノ・グリ(Pinot gris)』で、皮と種を取り除いた果肉部分のみをアルコール発酵されることで造られます。
冷蔵庫でよく冷えたものをいただきます。
Vin rouge -赤ワイン-
主に使用されるブドウは『Pinot Noir(ピノ・ノワール)』、『gamay(ガメイ)』、『Merlot(メルロー)』、『Cabernet Franc(カベルネ・フラン)』、『Cabernet sauvignon(カベルネ・ソーヴィニヨン)』、『Syrah(シラー)』で、ブドウの皮から赤色を抽出することで赤ワインの色味が出ます。
赤ワインの多くは常温で飲まれるものが多いので、冷蔵庫に入れる必要はありません。
Vin rosé-ロゼワイン-
ロゼワインはピンク色のワインになります。
ロゼワインが造られる方法は現在3種類あるようですが、基本的には赤ワインのようにブドウの皮から色を抽出し、ちょうどいい色になった段階で皮を分離させるとロゼワインのようなかわいらしい色になるようです。
見た目がすっきりと涼し気で、暑い夏にお勧めのワインです。
冷蔵庫で冷えたものをお召し上がりください。
スパークリングワイン
スパークリングワインは、二酸化炭素を多く含む発泡性のワインです。
ビールのようにシュワシュワと発泡していて、お祝いの乾杯にぴったりのワインですね♪
スパークリングワインの中で最も有名なのが『シャンパン』ですが、実はシャンパン以外にもスパークリングワインは存在します。
冷蔵庫でよく冷えたものをお召し上がりください。
Champagne -シャンパン-
一番有名なスパークリングワインであるシャンパンは、フランスのシャンパーニュ地方で製造された発泡性のワインのみに使われる名前で、他の地域で造られたスパークリングワインを『シャンパン』と名付けることは出来ません。
日本人の場合、スパークリングワインは全て『シャンパン』だと思っている人もいるかもしれませんが、実は『シャンパン』ではないものも存在しているんですね!
シャンパンの有名な銘柄に『モエ・エ・シャンドン( Moët & Chandon)』、『ドン・ペリニヨンDom Pérignon』があります。
Crémant -クレマン-
シャンパーニュ地方以外で、シャンパンと同じ製法で造られたスパークリングワインです。
アルザス地方、ロワール地方、ブルゴーニュ地方で生産されています。
私にとってはシャンパンでもクレマンでもどちらも同じように美味しいです(笑)
味わいや深み
日本酒に『辛口』や『甘口』があるように、ワインにも『辛口』、『甘口』があります。
白ワインの味わいや深みを表現するときは主に『辛口』、『甘口』、赤ワインの味わいや深みを表現するのには『ライトボディ』、『ミディアムボディ』、『フルボディ』が使われます。
日本で赤ワインを購入するときはボトルの裏側にライトボディなどの記載がありますが、フランス現地で購入するワインにはそのような記載がなく、代わりにブドウの種類が書かれていることがほとんどです。
そのため、あっさりしたワインか深みのあるワインか、ボトルに記載のあるブドウの種類で判断してください(^^)
白ワイン
白ワインの場合、同じブドウからでも辛口のものや甘口のものが生産されています。
白ワインの場合はブドウの品種によって好みが分かれるようなので、購入する際はブドウの品種を確認してみてください。
ちなみにフランス語で、辛口ワインは『vin sec(ヴァン・セック)』、甘口ワインは『vin doux(ヴァン・ドゥー)』と言います。
Chardonnay -シャルドネ-
シャルドネは香りがフルーティで、飲んだ瞬間に独特の味がするので「あ、シャルドネだ」と分かりやすいかと思います。
味がしっかりしていることが多く、味わい深く甘みが少ないので、私は白ワインの中でシャルドネが一番好きです。
Sauvignon Blanc -ソービニヨン・ブラン-
ソービニヨン・ブランは、フランス・ボルドー地方を原産地とするブドウの品種です。
シャルドネほど独特の味がせず、あっさりとした味わいのものが多いです。
Pinot gris -ピノ・グリ-
ピノ・グリは、赤ワインに使用されるブドウの品種『ピノ・ノワール』の突然変異によって生まれたブドウだそうです。
シャルドネやソービニヨン・ブランと比べると甘みが強く、ワインが苦手な人はこのピノ・グリを好んで飲む人が多いようです。
赤ワイン
ライトボディ
ライトボディは、見た目の色も明るいものが多く、軽やかな味わいでフルーティなものが多いため、ワインが苦手な方にお勧めのワインです。
軽めの味わいなので、鶏むね肉などお肉でもあっさりしている部位に合わせたり、お魚に合わせても美味しくいただけます。
ライトボディになりやすいブドウは、『Pinot Noir(ピノ・ノワール)』、『gamay(ガメイ)』です。
フルボディ
フルボディは、見た目の色も濃いものが多く、味がしっかりとしていて濃厚で渋みを感じられることが多いので、ワインが元々好きな方にお勧めです。
ワインが苦手な方には味が強く感じられて飲みづらいかもしれません。
しっかりとした深みのある味なので、ステーキやチーズなど濃厚な食べ物に合わせるといいでしょう。
フルボディになりやすいブドウは、『Cabernet sauvignon(カベルネ・ソーヴィニヨン)』、『Syrah(シラー)』です。
ミディアムボディ
ミディアムボディはライトボディとフルボディの中間で、軽すぎず重すぎず、飲みやすいワインです。
どの料理にも合わせやすいのも特徴です。
ミディアムボディになりやすいブドウは、『Pinot Noir(ピノ・ノワール)』、『Merlot(メルロー)』、『Cabernet Franc(カベルネ・フラン)』です。
生産地
フランスではワインは色々な地域で造られていますが、その中でも有名な産地は『ボルドー』と『ブルゴーニュ』です。
ボルドー
ボルドーは、フランスの南西、大西洋岸に位置する地域です。
主に赤ワインの生産地として名高く、世界中で愛されています。
ボルドーで栽培されているブドウは、『Merlot(メルロー)』、『Cabernet sauvignon(カベルネ・ソーヴィニヨン)』、『Cabernet Franc(カベルネ・フラン)』と、ミディアムボディやフルボディのワインになります。
そのため味には深みがあり、ステーキやチーズに合わせると美味しくいただけます。
ボトルの形はいわゆる『いかり肩』となっています。
ブルゴーニュ
ブルゴーニュは、フランス東部に位置します。
ブルゴーニュワインは赤も白も人気で、ボルドーワインに比べると渋みが少なく軽めの味わいになります。
使用されているブドウは、白は『シャルドネ(Chardonnay)』、赤は『Pinot Noir(ピノ・ノワール)』です。
ボトルの形は『なで肩』となっています。
実はフランスでは上記二大産地の他、様々な地域でもワインが生産されています。
ワイン屋さんに行かずとも、スーパーでもとても多くの種類のワインが並んでいるので、ボルドーやブルゴーニュ以外のワインも確認してみてください(^^)
まとめ
今回はフランスのワインについてご紹介しました!
ワインの種類やブドウの品種、味わいや深みについて理解出来ましたね♪
ワインがまだ苦手という方は赤ワインの場合はライトボディのものから、白ワインの場合はピノ・グリまたはソービニヨン・ブランから試してみてください(^^)
ワインだけだと美味しく感じないこともあるので、ワインにチーズを合わせてみてください。
また違った発見があると思いますよ♪
フランスのおすすめチーズについてはコチラの記事からどうぞ(^^)