パリに来てビックリしたこと。フランスってこんな所!
『所変われば品変わる』と言われるように、国が変わればいつも当たり前と思っていることがそうではなくなります。
今回は、日本からやってきた私がパリで生活していてビックリしたこと、カルチャーショックを受けたことをご紹介します。
パリに住んでいる人は「あ~~フランスあるあるだね」と思うのではないでしょうか?(笑)
道は犬のフンだらけ
私がまず一番最初に驚いたのは、道を歩けば至る所に犬のフンがあることでした。
フランスでは犬を飼っている人が多いのですが、道端はその犬のフンだらけです。
フランスでも一度だけ目の前で犬がフンをした後に袋に入れて処理をしている人を見かけましたが、3年間住んでいて一度だけです。
もしかしたらそれはちょうど私が見ている目の前で犬がフンをしてしまったので仕方なく処理をしたのかもしれません(^-^;
とにかく、パリは綺麗な街と言われていますが、下を見れば犬のフンだらけで綺麗とは程遠い街なのです(笑)
綺麗な街並みを見ようと上を見て歩いていると、犬のフンを踏んでしまう可能性もあるので、パリでは程よく下を見て犬のフンがないか確認しながら歩きましょう。
たまに踏んづけられたフンを見ると、踏んでしまった人のことを思いなんだか切なくなります。。(笑)
日本では基本的に犬が外でフンをしたら袋に入れて持ち帰り、公共の場にフンを残さないようにしています。
日本に住んでいて、犬のフンなんてほとんど見かけたことはありません。
パリの道を見ていると、それは日本人がちゃんとマナーを守っていて、一人一人が街を汚さないという意識を持っているから保たれている清潔さなのだなと実感しましたし、日本人の精神を誇りに思えました。
ストライキやデモが多い
ストライキやデモはフランスの名物と言ってもいいほどよく起こります。
ストライキ
ちなみにストライキで影響が大きいものは、バスや鉄道などの公共交通機関で働く人によるものです。
毎年12月には大規模なストライキが起き、一部の鉄道やバスが利用できなくなるので、職場や学校へ行くのも一苦労になる時期になります。
2019年の12月には過去最長と言われるストライキが起こりましたが、私はその当時徒歩圏内の語学学校に通っていたので大した影響は受けずに済みました。
しかし、他のクラスメイトの皆は公共交通機関を使わないと通学できない場所で、大変な思いをしていました。
ただ、私もちょうどその時期に日本大使館に出生証明書を申請に行かなければいけなくなり、普通なら30分ほどで行けるところ、電車やバスの本数が減らされていたので待っていたバスも中々来ず、ようやく乗れたはいいけれど道がひどく渋滞していて1時間以上かけて行った思い出があります。
そして後日受け取りにも行かなければいけなかったので、その際もひどい目にあいました。
また、航空会社のエールフランスもストライキをすることがあります。
ストライキのせいで飛行機が飛ばないことがあるので、私はなるべくエールフランスを使わないようにしています。
国内のバスや電車ならまだしも、日本に帰国したいのに飛行機が飛ばないなんてことになったら心底ショックですよね。
公共交通機関以外にもたまに保育園や学校がストライキをすることがあります。
子供がいない人には関係ありませんが、子供がいる親にとっては重大なことです。
フランスでは14歳まで子供一人でのお留守番はしてはいけない法律があるため、子供が学校に行かないとなると誰かが常についていなければいけないのです。
近くに祖父母がいれば預けられるかもしれませんが、いない場合は親がどちらか仕事を休む必要があります。
仕事を休むだけではなく、今の私の娘の年齢の4歳だと一緒に遊ぶこともかなり疲弊するので、保育園や学校のストライキは正直やってもらいたくありません(^-^;
ただうちの場合は義両親が近くにいるので、午前中は義母、午後は義父に面倒を見てもらえます。
こういう時は近くに義両親がいてよかったと思えます。
ところで、日本ではストライキは全然見かけませんよね。
仕事の内容や時間に見合わない給料で働かされている人はフランスよりも多そうですが、誰もストライキをしようとしません。
この点に関しては日本も勇気を奮い起こしてストライキしてみたらいいのではないかと思ってしまいます(^-^;
デモ
デモに関しては日本でもある程度行われていますね。
フランスでは『黄色いベスト運動』とも言われるようになりました。
デモをする理由はちゃんとあり、パリで毎週土曜に行われているのが、マクロン政権がガソリンやディーゼル油の燃料税増税を打ち出したことに反対するためです。
その他にもコロナが拡大してからはワクチン接種義務に反対するデモなど、色々と理由はあるようです。
もちろんはっきりとした理由があって反対する人はデモに参加して主張していただいていいのですが、デモが行われると道路の封鎖が行われるので、通れない道が出来たり、バスも通常ルートでなくなってしまうので注意が必要です。
何も知らずバスに乗ろうとしたらずっとバスが来なくて、近くの人に理由を聞いたら今デモをやっているからバスは来ないよと言われました。。
日本ではそんな理由でバスが来ないなんてことがなかったので、なんて不便な国なんだと感じました。。
荷物が届かない
別の記事でも書きましたが、フランスは本当に荷物が届きません。
荷物が届かない詳細については以下の記事をご確認ください。
一番最近あったのは、自宅で焼肉をしたかったので生肉の和牛を注文し、「明日の8:00~13:30の間に配達されます!」とメールが来たので家で待機していたのに届きませんでした。
しかも電話やSMSなど一切連絡もなく…。
とりあえずもう少し待ってみようと16時まで待ってみましたが届かなかったので夫に電話で問い合わせてもらいましたが、「何が起きたのか分からない」と言われたそうです。
生肉ですよ??
普通の荷物と違うんだし、言った通りに配達しないなんて信じられません!
腐った状態で配達するつもりでしょうか??
ただお店の方は新しい和牛を2日後にまた手配しますとのことだったので待つことにします。
荷物に関しては、確実に最初の連絡通りに受け取れることはほぼありません!
連絡なしに配達取りやめたり、配達に来たけど勝手に不在にされて持ち帰られたり、イライラが募ることばかりです。
フランスで荷物の配達は相当なストレスなのでご注意ください。
途中でバスを降ろされる
バスや電車は比較的時間通りに来ることが多いのでそこはあまり問題はありませんが、バスはたまに車内アナウンスで急に次が最終だから全員降りてくださいと言われることがあります。
バスに乗って1駅で目的地ではないところで降ろされる、、、切符1枚使ってるんですけどそんなことあるんですか??とショックでした。。
1駅で降ろされるならバスに乗る意味なかったし、切符も通常通り使わされているし、本当に腑に落ちませんでした。
先のトピックでも話した通り、休みの日はデモがよく起きるので道が封鎖され、そういった関係でバスから降ろされることもあります。
他にもルートを大きく変更することもあり、「だったらここで降ろしてほしい」と子供をベビーカーに乗せたママが運転手に頼んでいるのに「次のバスストップまでは止められない」と言って、次のバスストップまでものすごい長い距離を走ったこともあります。
正直私も「え、ルート変わるなら先にそれ言ってよ、さっき降りておけばよかった」と思うほど降りたかった場所とは程遠い場所まで連れてこられたことがあります。
フランスではお客様は神様ではないので、運転手さんの対応も冷たいし強気で、親切ではありません(^-^;
電車が途中でよく止まる
パリの電車はパリの景観保護のため地下を走っています。
パリ市内を走る電車を『Métro(メトロ)』、パリ市内から市外をつなぐ電車を『RER(エール・ウー・エール)』と言い、メトロは1~14号線まで、RERはA~Eの5路線あります。
その中で、RER Bはしょっちゅう途中で止まります。
私の夫は職場までRER Bを使うのですが、帰宅時にしょっちゅう「RER Bが壊れて動かないから遅れる」と連絡が来ていました。
「今から帰る」という連絡に合わせて晩御飯を作っているのにしょっちゅう電車が止まるので、電車に乗っていない私もイライラすることが多かったです。
そのせいもあって今は電動自転車で通勤するようになり、そのイライラはなくなりました♪
私の両親がパリに遊びに来た時も、RER Bをたった二駅乗るだけだったのに、一駅目へ向かう途中で電車が止まり立往生となりました。
いつ動くかも分からないし、電車は夏でも空調が効いていなくて暑いし、地獄のようでした。
たった二駅すらスムーズに行かないなんてとガッカリしました。
ただ、いつもフランス人は電車が途中で止まったからと言って怒り出す人は一人もいません。
日本だと調子こいたおじさんたちが駅員さんに怒鳴りそうですが…(^-^;
スーパーのレジが遅い
スーパーのレジが遅いのは、日本人だったらものすごくイライラすると思います。
そもそもスーパーで働いている人はあまりやる気がないようで表情もほぼ無表情です(笑)
レジが手動
ビックリするのが、いまだに現金のおつりを手動で出していることです。
日本だと随分昔から現金を入れたら自動でおつりが計算されておつりも自動で出てきますよね?
ニュージーランドに住んでいる時もレジは自動でした。
しかし、フランスではどこへ行ってもおつりを手動で出しているんです。
フランスはカード社会なのでカード払いが多いからかもしれませんが、それでも今の時代自動のキャッシャーを利用してもよくないですか?
さらにおつりの計算自体も暗算でしているところが多いのです。
しかも暗算が出来ていない店員もいて、私が「おつりは1€40だよ」だと言っているのに「1€30だよ!」と強気で言われ、正直10セントなんてどうでもよかったのでそのままおつりを受け取ろうとしたのですが、その店員が別の店員に「〇〇ー××は1€30だよな?」って聞いたら「1€40」と返されて、ばつが悪そうに1€40を渡してくれました。
いや、スーパーでまだ暗算でおつり計算して手動で出してるって遅れすぎじゃない??これが先進国??と思いました(笑)
そして当然のように自分が間違っていたことは謝りません(笑)
日本とは大違いですね!
まあレジが時代遅れなのはいいとして、私がものすごくイラ立ったのは別の話です。
目の前に客がいてもお構いなし
私がレジに着いたときちょうど店員さんが交代の時間帯だったようで、ここから地獄の時間が始まりました。
私が目の前にいるのに今までレジにいた店員は現金を数え始めました。
のんびりのんびり…。
目の前に私がいるのに、さらに私の後ろに何人もレジ待ちのお客さんが並んでいるのに…!
金額が合わないようでまた数え直しです。
のんびりのんびり…。
交代に来た店員さんもその店員とのんびりのんびり話をしています。
2人とも全く悪びれた様子はありません。
目の前の私や他の客なんかお構いなしです。
このスーパーはショッピングモールに入っている巨大なスーパーで、レジは4台ほどあります。
なぜ交代になる前にレジ休止の札を出すか口頭で別のレジに行けと言わなかったのでしょうか??
しかもその時私は2歳の娘をベビーカーに乗せていて、ぐずりやすい年ごろだったのでなるべく早く買い物を済ませて家に帰りたかったのです。
それでも二人の店員はお構いなしにのんびりのんびり現金を数え談笑していました。
どういう教育を受けたらこんなことになるのでしょうか??
日本だったらクビでしょう。
そしてようやく準備が出来てもやはり謝りません。
日本だと「お待たせして申し訳ありません」とか言っちゃいますけど。
あの二人の顔と態度はいまだに忘れられません。
しかしこのような時もフランス人は誰も怒らないのです。
誰も文句を言わないのです。
私は「誰か文句を言ってくれー!」と他力本願になっていました(笑)
待合室に番号札がない
フランスに着いてすぐに、娘の保育園の登録を行いました。
そのために市役所に行ったのですが、同じように保育園の登録をしようと来ている家族がたくさん。
ところが番号札がないので順番がよく分からないのです。
予約をして来る場所でもないので、職員さんが名前を呼びに来るわけでもありません。
先にいた親にどういったシステムか聞いても、「特に番号札もないし、ここで待ってるだけ」と言われました。
そのため私たちは誰が私たちより先に来ていたか、誰が私たちより後に来たかをずっと把握していなければいけなかったのです。
意味が分かりません。
こんなの手書きでも何でもいいから番号札を取って待つシステムにすればみんなハッピーなのに、待合室に番号札無しで待つなんて、ちょっと無神経な親がいたとしたら順番無視して行っちゃう可能性もありますよね。。
ずっとハラハラしながら自分たちの番を待ちました。
言い訳ばかりする
日本人が謝りすぎなのは確かですが、フランス人は確実に自分のミスで何か起きたとしても謝ることはほぼありません。
言い訳で終わります。
フランス人にとって『謝る』行為は『死ぬ』行為に近いのでしょうか??
そこまでして断固として謝らない意味が分かりません。
謝れば丸く収まるところも、日本人である私たちは逆にこっちが折れてあげて丸く収めている気がします。
謝らないと言っても、大したことがないことに対してはサラっと謝ります。
例えば道端ですれ違ったときにちょっとぶつかった、人の進行方向に立っていて邪魔になっていたなどは「Pardon」や「Excusez-moi」と言って謝ります。
別の記事『最初に覚えたい使えるフランス語【挨拶編】』でも書きましたが、もっと重大なことの方が謝ろうとしません。
義母の家でインターホンを鳴らしても中々出てこなくて、もう一回鳴らして義母が開けてくれるのを待っていたら、義母は「音楽の音が大きすぎて聞こえなかった」と言っただけでした。
大きい音で音楽を鳴らしていたのは自分なのに、『大きい音で鳴っていた音楽が悪い』かのように言うのです。
また、前に働いていた職場で、ホームページの編集でフランス人の男性と同じページを修正することになったので、「今私が修正したから、自分が修正するときは編集画面を一度閉じて開きなおしてね。じゃないと私の修正が上書きされるから」と言ったのですが、3回ほど上書きされてしまいました。
しかし彼は一度も謝りませんでした。
これは言い訳もなく、「あぁ」とだけ言って終わられました。
言い訳も出来ないことなのに謝らないってすごいですね!(笑)
さらに新しく謝られなかった出来事が起きました。
私が好きでよく行くレストラン"Le comptoir"での出来事なのですが、私が赤ワインを飲んでいるときに店員が私の背中にぶつかり、飲んでいたワインが服にかかってしまいました。
たまたまその時来ていた服が濃い目の色のセーターでワインがかかったはパッと見分からない状態だったのでまだマシだったのですが、ぶつかった店員は気づいていたのか気づいていなかったのか、その場は何も言わず去って行きました。
食べ終わった後で会計のときに夫が「店員が妻にぶつかって赤ワインが服にかかってしまった」と念のため伝えたら、会計をしてくれた店員が「今の時間帯忙しいし、あなたたちの席はカウンターと近くて店員も通りづらい場所だからしょうがない」と言いました。
ちょっと信じられませんね。。
お客さんにワインをかけておきながら言い訳しかしないなんて。。。
しかも、結構席が空いている中、カウンターと近いその席に通したのはその店員だし、私が指定したわけじゃないので、心の中でその言い訳に怒っていました。
本当に、日本の習慣とは違いますね。
日本人のようにあまり謝りすぎるのもどうかと思いますが、謝るべき場面では真摯に謝るのが筋だと思います。
ただ"Le comptoir"は味はいいのでお勧めのレストランではあります(^-^;
まとめ
冒頭でも言いましたが、『所変われば品変わる』と言う通り、フランスはフランスの習慣があることが分かりました。
それではフランスに来てビックリしたことのまとめです。
・道は犬のフンだらけ
・ストライキやデモが多い
・途中でバスを降ろされる
・電車が途中でよく止まる
・スーパーのレジが遅い
・待合室に番号札がない
・言い訳ばかりする
今回は残念な部分ばかりを取り上げてしまいましたが、フランスにも日本と比べていい部分もたくさんあります!
いい部分に関してはまた別の記事でご紹介できればと思います(^^)
別の土地で生きていくには慣れが必要なので、今回ご紹介したことを念頭に置いて、フランス生活をのんびり、ゆったり、まったり過ごしていけるようになりましょう♪