【パリのママ友との話】フランス人になるって大変??
今回はパリのママ友とのお話について語りたいと思います。
先日5歳になる息子ちゃんの誕生日会に呼ばれ、「よければ親御さんも一緒にお茶でもどうですか?」と言うことで子供と一緒にお宅にお邪魔させてもらいました。
両親共に参加するので、子供は主役の息子ちゃんを含めて4人のみ、そして各両親の8人、合計12人で誕生日会を行いました。
正直子供が誕生日会にお呼ばれされている間、私たち両親は貴重な自由時間になるので、参加するかどうか少し迷ったのですが(笑)、親御さんと交流するのもいい機会だと思い参加しました。
少し迷ったもう一つの理由は、私がフランス語をまだまだちゃんと喋れないからです。
飲むものがお茶ではなくてお酒であれば酒の力に任せて拙いフランス語もお披露目出来るでしょうが、お茶ではごまかしがききません。
最低でも2時間半はお酒無しで他のご両親たちと会話をしなければいけないと思うと、結構ストレスでした(笑)
お酒があっても2時間半って結構長くないですか?(笑)
しかし、参加しなかったらここぞとばかりに漫画を読んだりNetflixでアニメを見たりするだけですし、フランス語の勉強のためにも、そして社交的になるためにも頑張って参加することに決めました!
そして15時半開始のお誕生日会に向かいました。
私たち以外の他の2人のお友達は主役の息子ちゃんと同じ建物に住んでいるので先に着いているだろうと思い、他の両親は参加するのか、それとも子供だけ置いて帰るのか確認するために少し遅れて15時40分くらいに到着したのですが、私たちが一番最初に到着してしまいました。
同じ建物に住んでいるのに!?
徒歩7分ほどの距離から来た私たちが一番最初に到着って、さすがフランス人は時間にルーズだと改めて思い知りました。
10分の遅刻も私の中では非常に申し訳ないと思っていたのに(^-^;
なんだかウェルカムな雰囲気だったのでそのまま私たちも参加することにし、あとの2人のお友達も両親と一緒に順にやってきました。
フランスでの通常のお誕生日会は、4歳くらいからは子供たちだけで行います。
もちろん主役の子供の親はいますが、お呼ばれした子供たちの親は参加しないのが普通です。
時間はおやつの時間を挟むように14時~15時開始で2時間半~3時間ほど。
2時間半子供たちを楽しませ続けなければいけないので、宝探しだったりモノ当てクイズだったりダンスだったり歌だったり手品だったり、色々な趣向を凝らすのが一般的です。
私たちの娘の4歳の誕生日会も、色々とゲームをして精一杯楽しませました!
今回お呼ばれした誕生日会は両親も一緒なのでどんなことをするのかな?と思っていたら、特にゲームは用意されておらず、子供たちは子供部屋でおもちゃを見つけて自由に遊ぶという形でした。
必死にゲームをし続けなくても、それもありなんだなとちょっと安心しました(笑)
それでもテーブルにはテーブルクロスの代わりに白い紙がかけられていて、自由にそこでお絵描きをしていいようになっていたり、木で出来た何も装飾のない宝箱に、テープを貼ったり絵を描いたりシールを貼ったりしてオリジナルの宝箱を作ったり、これはビックリしたのですが、花火を家の中でやったりといくつか催し物は用意されていました。
ちっちゃめの花火だったので危ないことにはなりませんでしたし、物珍しいので子供たちは喜んでやっていました♪
正直私もこの花火やりたかったです!(笑)
今回は15時半開始とちょっと遅いなと思っていましたが、まだお昼寝をする子供たちがいるようで、少し遅めに時間設定したそうです。
私たちの娘はもうお昼寝はしないので、出来るだけ早い時間に設定してもらった方が嬉しいです(笑)
子供の体力はハンパないので、15時半まで時間をつぶすのが大変で大変で…(^-^;
そんなこんなで16時半頃になると誕生日ケーキが登場しました。
全員で「joyeux anniversaire」を歌ってお祝いします♪
その頃にはシャンパンも飲ませていただきました。
やっぱり大人はお酒が必要ですよね(笑)
お酒も入り少し饒舌になってきた頃に、日本人である私に色々と質問が飛び出しますが、実は皆さん英語がお上手!
フランス人は英語を話さないと言われていますが、フランス人は日本人なんかよりよっぽど英語を話します!
皆さん気を遣って私に英語で話しかけてくれるので、私もなんとか会話に入ることが出来ました(^^)
皆さんの興味は、娘に日本語を教えているか、今年は日本に帰るのか、などです。
もちろん日本語が話せれば私の両親とも会話が出来るから話してもらいたいですけど、環境がフランス語で、私と夫との会話は基本英語で、でも私もフランス語を学びたいのでフランス語で話したいし、でも娘とは日本語で話す、というのは中々難しいもので、中々娘は日本語が上達しません。
単語単語は分かっているようですが、文章で喋るときは外国人が片言の日本語で喋っているのと同じです(^-^;
でも別のママ友から、「母国語を一生懸命覚えさせようとするのは日本人くらい。他の国の人は子供が別に母国語が話せなくても全然気にしないらしい。」と聞いてから、少し肩の荷が下りて、日本語を覚えさせなきゃ!という使命感はなくなりました。
ただ問題は、私がフランス語を話せないので、娘が日本語を話せないと娘との会話もままならないということなんです…(^-^;
そこは私がフランス語を頑張るしかないのですが!
あとは、毎年夏休みに日本に帰国して、日本の環境に慣れさせればちょっとずつ日本語も覚えるんじゃないかなと思っているので、日本には毎年帰りたいと思っています。
でも、今年の8月の航空券をチェックすると、昨年の倍ほどになっているので今年は帰るかどうか分からなくなってしまいました。。
コロナが落ち着いたというのにロシアの戦争のせいで燃料が爆上がりしてしまったからです。
早く平和な世の中になってほしいです…。
そうやって大人たちも会話をしていると、本日誕生日の子のママが話し始めました。
「仕事でイギリスに行っていたけど、イギリスの環境に慣れてからフランスに戻るとすごくストレスだった。笑わない、親切じゃない、失礼な態度をとるという『フランス人』に戻るのに本当に苦労した。」
この話を聞いた時、私は思わず笑ってしまいました(笑)
フランス人も、「フランス人は笑わないし、失礼」だって分かってるんだと。
正直日本人はフランス人のイメージとして「優しくない、親切じゃない、冷たい」というのがあるかと思いますが、フランス人自身がそう思っているなんて!
しかもイギリスに行って、笑顔を見せたり、親切になったり、優しい態度を取るようになったのに、フランスに戻ると、笑わない、親切じゃない、失礼というフランス人にならなきゃいけないというがなんとも面白いです(笑)
フランス人に戻るためには、プラスからわざわざマイナスにならなきゃいけないという。
ということは、フランス人は頑張って失礼なフランス人になろうと努力をしているのかもしれませんね(笑)
とは言っても、『フランス人』という集合体ではなく、『人』として個人個人を見ると、フランス人だって優しくて親切で面白い人の方が実は多いです。
今回集まった両親たちも、全員すごくいい人達です!
失礼なことは言いませんし、気を遣ってくれますし、日本に旅行した時の話を聞かせてくれますし、不愉快なことは全くありません。
でも全体として『フランス人は冷たい、失礼』というイメージがあるために、それがフランス人だとフランス人も外国人も思っているんでしょうね(^-^;
このように面白い発見があったので、やっぱり参加してよかったです♪
晩御飯の用意もあるし、18時頃には帰る感じかなと思っていましたが、全然帰る雰囲気ではなく、また子供たちもものすごく楽しそうだったので、結局19時頃までお邪魔してしまいました。
招待したご両親は、私たち全員をディナーにも招待しようと思っていたそうですが、さすがにそこまで長居するのは厳しかったのでディナー前に帰宅しました。
他の3家族は同じ建物に住んでるということで、しょっちゅう子供を預けあってより仲がいいようでしたが、私たちは今回が初めての保護者会だったので、気を張っていたのもありこれ以上長くいるのはもたないと思いました(笑)
でも、皆と話が出来てとても楽しかったです♪
日本のような『ママ友』という感じではないですが、仲のいいママさんが出来ると安心しますしね(^^)
また親同士が話す機会があれば頑張って参加してみようと思います!
フランスでの子供のお誕生日会についての記事も是非ご覧ください(^^)