フランス革命でギロチン刑が行われた『コンコルド広場』
芸術の国フランス、美食の国フランス、そして歴史的遺産が多く残る観光大国フランス。
どの面をとってもフランスに行かない理由がありません!
歴史的遺産が多く残る一方、ファッションやアートなど現代のモードの最先端でもあり、フランスは本当に魅力的な国ですよね♪
そんなフランス旅行で外せないのが観光地巡り。
パリだけでも多くの観光スポットがあり、エッフェル塔、凱旋門、セーヌ川、ルーヴル美術館、オペラ座、ノートルダム大聖堂、モンマルトルなどがあります。
今回は、フランス革命でルイ16世やマリー・アントワネットがギロチンの刑に処された舞台『コンコルド広場』についてご紹介します。
パリのその他人気観光名所は以下の記事をご参照ください(^^)
コンコルド広場って何?
名前の変遷
コンコルド広場は、元々違う名前で呼ばれていました。
ルイ15世の命によって1755年にこの広場が造られ、当時はルイ15世の騎馬像が設置されていたため『ルイ15世広場』と呼ばれていたそうです。
しかし、1789年に起きたフランス革命により、騎馬像は取り除かれ、広場の名前も『革命広場』に変わりました。
フランス革命とは、簡単に言うと、フランス絶対王政が倒され身分制を撤廃した革命です。
王様を倒した革命なので、ルイ15世の騎馬像があったり、『ルイ15世広場』のままでは王様の存在を認めることになるので、騎馬像は撤廃、名前も変更したんですね。
その後、現在でも呼ばれている『コンコルド広場』に名前が変わりますが、コンコルドとは『調和』のことです。
絶対王政時代があったり市民革命があったりと、激動の時代を乗り越えて全ての国民が『調和』して生きていける国になるように『コンコルド』と名付けたのは感慨深いですね。
処刑の場
コンコルド広場がフランス革命後に『革命広場』になった理由の一つは、この広場で絶対王政の象徴であるルイ16世とその王妃マリー・アントワネットがギロチンによって首をはねられたからです。
その他にも1000人以上の貴族がこの広場でギロチンにかけられたそうです。
そんな広場が今でも残っていると思うと、少しぞっとしますね(^-^;
もしかしたら広場には首をはねられたときのマリー・アントワネットの血が残っているかもしれません…!
オベリスク
コンコルド広場の中央には『オベリスク』と呼ばれるモニュメントがあります。
フランスでは『クレオパトラの針』と呼ばれています。
これはフランスで造られたものではなく、エジプトのルクソール神殿から1836年に運ばれたものです。
その他エジプトのオベリスクは戦争のたびに戦利品として略奪され、略奪した国の公園や広場の装飾として用いられたそうです。
そのため世界各国にオベリスクがあるんですね。
ただ、コンコルド広場のオベリスクに関しては戦利品として略奪したものではなく、フランスとの友好の証として当時のエジプト国王ムハンマド・アリーから贈られたそうです。
ちなみにこのオベリスクは紀元前13世紀に造られたもので、パリにあるモニュメントの中で一番古いものになります。
コンコルド広場の噴水
コンコルド広場には、オベリスクを挟んで2つの噴水があります。
噴水と一緒に記念撮影しましょう♪
コンコルドの見どころは、オベリスクと噴水のみですが、マリー・アントワネットやルイ16世がギロチンにかけられた場所だと思うと、それだけで訪れる価値はありますね!
コンコルド広場への行き方
コンコルド広場へはメトロで行くことが出来ますが、コンコルド広場からシャンゼリゼ通りとチュイルリー公園をそれぞれ反対に結んでいるため、歩いて向かうのもいいと思います。
住所: Place de la Concorde – 75008 Paris
最寄り駅:メトロ1、8、12→ Concorde駅
凱旋門を見た後、シャンゼリゼ通りを真っすぐに歩いていく、またはルーヴル美術館を訪問したあとチュイルリー公園を真っすぐに歩いていくとコンコルド広場に辿り着きます。
私はシャンゼリゼ通りから行ったことはありませんが、チュイルリー公園を散歩してコンコルド広場に行ったことがあります。
チュイルリー公園
ルーヴル美術館の正面にあるチュイルリー公園の入り口には、カルーゼル凱旋門があります。
エトワール凱旋門より小さいですが、1805年のナポレオンの勝利を記念して1809年に建てられたものです。
この門をくぐって行くとチュイルリー公園に入っていきます。
チュイルリー公園はパリ市内にある最古の公園で、非常に広い敷地を持っています。
ルーヴル美術館を背に歩いていくと、向こうに小さくコンコルド広場のオベリスクが見えます。
途中には大きな噴水があり、椅子も置いてあるので一休み出来ます。
ずんずん歩いていくと、オベリスクが近づいてきました。
さらに進んで行くとコンコルド広場に到着♪
堂々とそびえ立つオベリスクはさすがの風格ですね!
まとめ
今回はパリにあるコンコルド広場についてご紹介しました!
コンコルド広場は、フランス革命時にマリー・アントワネットやルイ16世、また多くの貴族がギロチンによって首をはねられた場所として、歴史的にも観光地としても非常に有名な場所です。
王様が栄えた時代の最後の場所なんですね。
この場所からフランスは新しい時代が幕開けたのだと思うと非常に感慨深いです!
コンコルド広場からはシャンゼリゼ通りを通ってエトワール凱旋門へ、チュイルリー公園を通ってルーヴル美術館へ行くことが出来るという造りも計算されていて感動します!
パリに来た際は是非、フランスの運命が変わったコンコルド広場へ訪れてみてください♪
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