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学校行事がないフランス!一方バカンスはたっぷり♪

2022-10-21

子供が産まれたら、色んなイベントを写真や動画におさめたいですよね。

入学式、卒業式、お正月、節分、ひな祭り、端午の節句、夏祭り、遠足、運動会、文化祭、クリスマスなどなど・・・♪

と思っていたら、フランスには学校行事が全然ないのです!

今回は、日本とフランスの学校のシステムや行事、バカンスの違いについてお伝えします。

フランスの学校のシステム

フランスは、両親共働きが当たり前の国です。そのため、子供を産んで半年もすればcrèche(クレッシュ)と呼ばれる保育園に預けることが多いです。

私の勝手なフランス人のイメージは、「働くなんてめんどくさい、できるだけ楽してお金を稼ぎたい」というものでしたが(笑)、意外にも奥さんもフルタイムで働いているんですね。

元々日本よりはフェミニズムが進んでいる国なので、妻は家庭に入って子供の面倒、夫は仕事に行ってお金を稼ぐという時代遅れの考えは随分前からなくなってきているようです。

『専業主婦』という言葉もフランス語には無いようです。(働いていない奥さんという言い方はできますが。)

日本もここ最近でかなり男女平等な育児が見られるようになってきましたね♪
パパだけで子供の面倒を見ている光景も実際に目にするようになってきました。

フランスの保育園

フランスの保育園に入園させたい場合、まず居住地域の役所で保育園の申し込みを行います。

パリの場合競争率が非常に高いので、1年待ちということも聞いたことがあります。

私の娘の場合、パリに移住したのが1歳半で年齢が上だったため、申し込み後約2か月で自宅から一番近い徒歩5分の保育園に入園することが出来ました!
1歳未満の子供たちは中々すぐに入園できないようなので非常にラッキーでした・・・!

登園

8:30~10:00の間ならいつでもOK。

登園時間ははっきりと決まっていないので、朝の状況によって9:00頃に到着したり9:30頃になったりしました。

お迎え

18:15まで。

お迎えに関しては、登園したときに保育士さんに、「誰が」「何時に」迎えに来るか伝えます。
セキュリティのため、子供を迎えに行けるのは事前に登録された保護者のみなので、自分たち両親の他、可能であればパートナーの両親や兄弟姉妹の名前も登録しておきましょう。

登録されていない人が迎えに行った場合、それが例え母親であろうが、子供が「ママ~!」と呼ぼうが帰らせてはくれません。

一度バカンス期間中にいつもと違う保育園に通っていた時、私が迎えに行ったのですが、私を見たことがないと保育士が言いだし、身分証明書も見せたのですが許可してもらえず結局夫に電話をして夫に来てもらうはめになりました。。

私の名前は登録されていたのですが、私の顔を見たことがないから夫を呼び出すとは、、セキュリティ面では安全ですが、結構迷惑な話ですよね(^-^;

一日の報告

お迎えに行ったときに、今日一日子供がどうだったかの報告が口頭であります。

・よく食べたか
・よく昼寝したか
・楽しく遊んだか
・何をしたか

などです。

私はフランス語がまだほとんどできない状態だったので、よく食べたか「Elle a bien mangé?」とよく寝たか「Elle a bien dormi?」だけこちらから確認していました(笑)

遊びの内容

・お絵描き
・塗り絵
・お人形さん遊び
・体を動かす遊び
・ダンス
・歌
・絵本読み聞かせ
・粘土
・紙工作

などです。

絵や作ったものは持ち帰ることができます。

3歳になると幼稚園へ

フランスでは3歳になるとÉcole maternelle(エコール・マテルネル)と呼ばれる学校へ進学します。
3歳~5歳までの年少、年中、年長さんが3年間通う学校で、日本で言う幼稚園に近いかと思います。
フランスではÉcole maternelleから義務教育の開始になるので、日本よりだいぶ早いですね!

保育園から自動的に幼稚園となるわけですが、幼稚園に進学するにはクリアするべきことがあります!
条件は『オムツが外れていること』。
保育園の間は保育士さんがオムツを変えてくれていたのですが、幼稚園からはもうオムツは卒業、パンツで登校となります。

その話を聞いた当初、オムツ外れてなくて入園出来なかったらどうしよう・・・と焦りましたが、入園前には余裕で外れていたので全然問題ありませんでした(笑)

ちなみにトイレトレーニングは、2歳半ごろから、日本の子供みんな大好き『アンパンマンご褒美シール』を活用させていただきました(^^)

登校

8:20~8:30の間。

幼稚園からは登校時間がきっちりと設定されています。
ただ、幼稚園も保育園よりさらに近い距離になったので、8:25に出てもギリギリ間に合います(笑)

お迎え

16:30または17:30~18:00

家からいくら近いと言ってもまだまだ保護者のお迎えが必須です。

おやつを食べて帰らない子供は16:30にお迎えがあり、おやつを食べて帰る子供は17:30にお迎えになります。

私の娘の学校の場合、お迎えは幼稚園の入り口に待機しているスタッフさんに子供の名前を告げ、トランシーバーで教室にいる娘を呼ぶシステムになっています。

授業内容

保育園で遊んでいた内容にプラスして、
・外で運動
・文字の読み書き
・生き物の飼育・観察
が追加されます。

幼稚園に到着したら、自分の名前の書かれた名札を見つけて出席欄に置くようです。

絵を描いたときは紙に自分の名前をサインするようになりました。

教室にはカメとカタツムリが飼われています。
たまにトマトを持って行って餌をあげているようです♪

娘が現在年中のため、この先の学校のシステムは今後お伝えさせていただきます(^_-)-☆

フランスの学校行事

日々の授業もいいけれど、やっぱり学校といえばなんといってもイベントが楽しみ!

何月に何があるのかな~~♪と楽しみにしていたのもつかの間、フランスには学校行事がないとのこと!

なぜ学校行事がないの?

季節ごとの行事がたくさんある日本からしたら、学校行事が全然ないことが不思議ですよね。

フランス人の夫に聞いてみると、はっきりとしたことは分からないようですが以下のように推測してくれました。

学校行事がない理由は…

・そもそも宗教的なイベントが少ない。
・競争させない。
・親が共働きが多い。

そもそも宗教的なイベントが少ない

日本のイベントは、確かに仏教や神道からくるイベントが多いかもしれません。

お正月、節分、ひな祭り、端午の節句などはそうですよね。

フランスは無宗教の人が多いですが、祝日はキリスト教に関わるものが多いですし、国としてはキリスト教を主としたイベントが多いかと思います。

キリスト教のイベントってあまり多くないんですね。。

競争させない

日本で言うゆとり教育が、フランスではずっと昔から、そして今も行われているようです。

私自身がゆとり世代ではないので、競争させないことがどれほどいいことなのかが分かっていませんが、競争させずに能力の向上ができるのであればそれは素晴らしいことだと思います。

しかし、それでも親としては運動会で負けて悔しがったり、勝って喜んだり、チームで頑張る意義を知ったりする姿が見れないのは残念です。。

娘は走るのが大好きで、走り方も一人前のアスリートのように走るので(笑)運動会では活躍できるんじゃないかなと思ってしまいます。。

親が共働きが多い

親が共働きのため、学校行事がいっぱいあると必ず片親が休まなければいけなくなるため、あまり現実的ではないようです。

ただ、行事といっても毎週、毎月あるわけではないですし、年に何回か自分の子供が頑張っている姿を見るために休むことってそんなに難しいことなのでしょうか?

むしろバカンスがしょっちゅうあるほうが子供の面倒を見るために仕事休んだりと、大変ではないでしょうか?

共働きが多いからという理由は親の都合なので、少し残念ですね(^-^;

コスプレはよくする

イベントというイベントは全然ないフランスですが、たまに学校にコスプレをしていってもいい日があります。

フランス語ではDéguisement(デギズマン)といいます。

男の子の場合は海賊や消防士、女の子の場合は断トツでプリンセスのコスプレが人気です♪

コスプレをしていい日は学校で顔にフェイスペイントをしてもらうこともあり、子供たちも楽しそうです(^^)

ただ、プライバシーの問題で写真は全然撮ってくれません。

写真は、年に2回ほどプロのカメラマンが学校に来て、クラスの集合写真や、子供たちの自然な姿を撮ってくれることがあるので、それを注文して購入するくらいです。

でもそれくらいしか学校内での写真がないので非常に貴重です!

お誕生会はよく開く

学校での行事は全然ありませんが、お誕生会を開くのは好きなようです♪

招待状を作成して、学校の入り口の前で招待したいお友達が来たら渡します。

もしくは既に親同士が連絡先を交換している場合は、SNSで連絡しあいます。

お誕生会でもやっぱり女の子は主役もゲストもプリンセスドレスを着ることが多いです(笑)

フランスでのお誕生会は、Goûter(グテ)とよばれるおやつの時間にあわせて、14:00か15:00から始まり、時間は2時間~2時間半ほどが一般的です。

手品を見せてもらったり、クイズを一緒に解いたり、絵をかいたりアクセサリーを作ったり、正直準備をしたりホストにならなければならない親がめちゃめちゃ大変な一日です(笑)

一通り遊んだらおやつの時間で、「Joyeux anniversaire!(ハッピーバースデー)」の歌を歌い、ケーキを食べます。

来てくれたお友達からのプレゼントも開けて盛り上がり、また遊びます♪

帰りにはお菓子やおもちゃの入ったちょっとしたギフトバッグを渡して終了です。

ここぞとばかりにたくさん写真を撮りましょう(笑)
撮った写真は後日親御さんに送信してあげると喜ばれます。

フランスのバカンス

フランスといえばバカンス!フランス人はバカンスが大好きです。バカンス(Vacance:実際にはヴァカンスですね)という言葉もフランス語です。

それではバカンスの時期はいつなのでしょうか?

バカンスの時期

バカンスの時期

・2月~3月の間の2週間 冬休み(Vacances d’hiver)
・4月~5月の間の2週間 春休み(Vacances de printemps)
・7月上旬~8月下旬の8週間 夏休み(Vacances d’ete)
・10月中旬~11月上旬の2週間 諸聖人の祝日休暇(Vacances de la Toussaint)
・12月中旬~1月上旬の2週間 クリスマス休暇(Vacances de Noel)

夏休みだけでも8週間ありますが、その他にもしょっちゅう2週間の休みがあり、1年で合計16週間の休みがあります。

ただ、夏休みとクリスマス休暇以外は、学校のお休み期間のため、大人も休んでいるわけではありません。
働かなければいけない親の場合は、祖父母の家に預けにいったり、祖父母がどこか旅行に連れて行ったりすることが多いようです。

こんなに休みが多いんじゃ、正直働く親はたまったもんじゃありません(笑)
いつも面倒を見てくれている夫の両親に感謝です!

夏のバカンス

夏のバカンスは、大人もたっぷり休みます。
そのため夏の間は薬局やレストランやカフェ、パン屋さんや肉屋さんなどは長期で休業するところがあります。バカンスに行った先のレストランやパン屋さんがずっと閉まっているということもよくあります(笑)
日本では考えられないですね!

パリなど都会に住んでいる人は、田舎の方に別荘を持っている人が多く、夏のバカンスには自分の別荘に行く人が多いようです。

私の夫の両親も、義母が南フランスのフレジュスに、義父がブルターニュに別荘を持っているので、義両親は自分たちの別荘に長期で静養にいきます。

また、自分の別荘とお友達の別荘とお互い貸しあったりしてお得に夏を過ごしている人もいるようです。

日本のバカンスは1週間がやっとなので豪勢にホテルや食事にお金を使いますが、3週間や4週間もバカンスに行くフランス人であれば、自分の別荘がないとそんな長期滞在できないですよね(+_+)

たっぷりと日焼けをして帰ってきて、夏のバカンスは終了します♪

冬のバカンス

冬のバカンスは2週間と夏と比べるとかなり短いです。(それでも日本人には長いですが(笑))

バカンスの間にクリスマスがあるので、家族のプレゼント、クリスマスツリーを用意してバカンスを迎えます。

ちなみにフランスでは、クリスマスツリーは作り物ではなく、本物のモミの木を購入するのが一般的です。
普通にスーパーの店先で売っています。

自宅で過ごす人、別荘に行く人、スキーをしに行く人など様々です。

私は寒いのが嫌いなので基本冬はあまり出かけたくないのですが、去年は夫の家族みんなでアルプスにあるサモアンに1週間行ってきました。

大きなおうちで床暖房も暖炉もあり、家の中ではぬくぬくと過ごせたのでよかったです(^^)

男性陣はスキーを楽しみ、子供たちは毎日午前中スキー教室に通いました。
娘は初めてのスキー教室で、最初は大泣きしていましたがなんとか頑張って卒業しました♪

ただ、足が痛いからもうやりたくないそうです・・・。

ちなみにフランスでは3歳~5歳の子供たちのスキー教室は『ピヨピヨクラス(Cours Piou-Piou)』と言うので、興味のある方は調べてみてください(^^)

バカンス中の保育園/幼稚園

保育園や幼稚園は、バカンスの間も事前に申請しておけば預かってもらえるので、仕事をしている親御さんは事前申請を忘れないようにしましょう。

ただし、普段通っている保育園や幼稚園とは違う場所になることがほとんどです。
場所も先生もお友達も変わってしまいますが、いつもの保育園から来ている先生やお友達も数人いることがありますので、そこまで不安になることはないと思います。

まとめ

フランスには学校行事がないのですが、学校以外の『お誕生会』、『バカンス』でシャッターチャンスはたくさんあるようです!

どうしても季節ごとの行事写真が欲しい場合は、ご自宅でひな祭りや節分などの行事を行ってみましょう♪