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フランスのお肉屋さんは薄切り肉がない??

2022-10-21

フランスは、boucherie(ブシュリー)と呼ばれるお肉屋さんが至る所にあります。

もちろんスーパーマーケットでも肉を購入することは可能ですが、正直あまり新鮮な感じがしないので、私はお肉屋さんで購入することにしています。

フランスでもやはり日本の味は恋しいですよね。
なるべく日本の懐かしい味、牛丼、親子丼、カレーライス、ハヤシライス、照り焼きチキン、豚シャブなどいつでも食べたいですよね♪

フランスは日本よりも肉の種類が豊富で、肉を購入することには困りません!

でも、、、薄切り肉が売っていない??!
薄切り肉がないと牛丼やハヤシライスが作れないじゃないですか!
豚シャブが食べれないじゃないですか!

え?骨なしの鶏もも肉もない???
親子丼や照り焼きチキンを作るのに、骨を取るところからなんて面倒じゃないですか!

フランスでの日本食生活、この先一体どうなるのでしょう?

それではフランスのお肉屋さん事情について見ていくことにします。

肉の種類が豊富

日本と比べてお肉の種類は豊富で、牛、豚、鶏のほか、羊、うずら、ウサギ、鴨、ホロホロ鳥、ターキーなどを購入することができます。

また、かたまり肉のほか、ソーセージ、ローストビーフ、brochette(ブロシェット)と呼ばれる串料理(日本の焼き鳥みたいなもの)、パテ、フォアグラ、サラミ、サラダなども売っています。

注文方法

スーパーであればパック詰めされたお肉をレジに持って行って購入しますが、お肉屋さんの場合は数や量を自分で注文する必要があります。

入り口から入ると勢いよく「Bonjour!」と声をかけてくれるのでその人に注文するのですが、前にお客さんがいないとすぐに注文を聞かれるのであらかじめ何を買いたいかある程度決めてから来た方がいいと思います。
また、ふら~~っと入って、やっぱりいらないやって何も買わずに出ていくのは少し勇気がいります(笑)

牛肉を買うにしても、「牛肉を何グラム」ではなく、部位も伝える必要があります。
部位も様々ですが、私が日常購入するお肉の種類は以下が多いです。

主に購入する肉

・サーロインステーキ…Faux-fillet(フォー・フィレ)
・牛ひき肉…Viande hachée(ヴィアンド・アシェ)
・ローストポーク用…Filet mignon de porc(フィレ・ミニヨン・ド・ポール)
・豚ひき肉…Haché porc(アシェ・ポール)

ステーキの場合

ステーキの場合はグラム数ではなく、二人分くださいと伝えています。
「Je voudrais un faux-fillet pour deux personnes, s’il vous plaît.」

すると「このくらい?」と聞いてくれるので、よければ「oui.」、もっと大きい(小さい)のが欲しければ「plus grand(petit), s’il vous plaît.」と返事をしましょう。

ひき肉の場合

ひき肉はグラム数で注文します。

牛ひき肉500g必要な場合は、以下のように注文します。
「Je voudrais 500g de viande achée, s’il vous plaît.」

ローストポーク用の場合

ローストポーク用のフィレ・ミニヨンは、個数で注文します。

1つ注文する場合は以下のように伝えます。
「Je voudrais un filet mignon de porc, s’il vous plaît.」

注文が複数ある場合

注文した肉を1つ1つ処理してもらうので、注文が複数ある場合は、1つずつ注文します。

1つ目の注文の処理が終わったら「Acev ceci?(他には?)」と聞かれるので、続いて注文していきます。

注文が全て終わったら

注文をし終えたら「Acev ceci?」に対して「Ce sera tout, merci!(以上です、ありがとう!)」と答えましょう。

骨は取り除いてもらえないの?

前述した通り、フランスでは鶏もも肉は骨がついたまま売られています。

フランス人はもも肉を調理する場合、骨ごと調理する調理法なんだと思います。
食事はナイフとフォークなので、骨がついていても手を汚さずに食べれるからでしょう。

ただ、日本人の場合は、基本的に箸で食事をする文化のため、骨がついていたり大きな肉は食べづらいですよね。

親子丼も、骨付きの大きな肉のままだと箸では食べづらいです・・・。

余談ですが、フランスにいて私が感じたのは、フランス人ってもも肉よりむね肉をよく食べるな~ということです。

レストランで鶏肉の料理がある場合、基本むね肉だと思ったほうがいいでしょう。

夫の家族とは毎週土曜にランチをしなければいけなくて(^-^;、よく丸ごとグリルされた鶏肉が出るのですが、むね肉の部分を選ぶ人のほうが多いです。
私はもも肉が好きなので取り合いにならなくていいのですが(笑)

ちなみに夫もむね肉派です。理由としては、もも肉は脂肪分が多すぎるということです。

話を元に戻しますが、結論から言うと、肉屋さんで骨は取り除いてもらえます!
骨を取り除いてもらいたい場合は、注文した後、以下のように付け加えてください。
「Pouvez-vous enlever l’os, s’il vous plaît?」

これで骨なしのもも肉が手に入ります♪

親子丼も照り焼きチキンも作れますね(^_-)

薄切り肉は売っていないの?

残念ながら薄切り肉は売っていません。。。

お肉屋さんでも自分の求めるような薄さにスライスしてくれるところはないかと思います。

そのため、どうしても薄切り肉が必要であれば、自宅用にスライサーを購入するのが一番です!

私はフランス生活4年目にしてついにスライサーを購入しました!
購入するぞ!と決めて調べたらAmazonで約€50で意外と安く売っていたので拍子抜けでした(笑)

日本でもフランスで購入したものと同じものが売っているようです。

日本では予め薄切りになって売られているので家庭用は必要ないかもしれませんが、フランスだと必須な気がします。

スライサーの使い方も簡単で、かたまり肉が写真のように薄切りにスライスできました。

今回はステーキによく使用されるEntrecôte(アントルコート:リブロース)をスライスして牛丼を作りました。
上質な肉だけあって、今までで一番おいしい牛丼が出来ました♪(笑)

牛丼なのでもっと安い肉でもいいのですが、日本のような細切れ肉が売っていないので仕方ないですね。。

この調子で今度は焼肉も自宅でできればと思っています!

まとめ

フランスでお肉を購入する場合、以下のように日本との違いがあることが分かりました。

フランスの肉屋さん

・牛、豚、鶏のほか、羊、うずら、ウサギ、鴨、ホロホロ鳥、ターキーなど種類が豊富!
・新鮮なお肉はスーパーではなくお肉屋さんで購入!
・骨は取り除いてもらえる!
・薄切り肉は売っていない・・・

フランスのお肉屋さん事情を理解して、フランスでも日本食をどんどん作っていきましょう♪