フランス・ノルマンディでちょっとしたバカンス♪
フランス人はバカンスが大好きです♪
学生たちのバカンスも、春、秋、冬、クリスマスに2週間ずつあり、夏休みは8週間あります。
新年で学校が始まったと思ったら2月下旬からまた2週間の冬休みがあり、それが終わったと思ったらまた4月下旬から2週間の春休み、それが終わると7月~8月の長期の夏休み、そして9月の新学期になったと思ったら10月中旬から2週間の秋休み、そして12月中旬から2週間のクリスマス休暇、、とバカンスばっかりです(笑)
そんなバカンスばかりのフランス人は、バカンスになると田舎へ行くことが多いです。
多くの人がどこか田舎に別荘を持っていて、休み中に静養に行きます。
今回は、ノルマンディでのバカンスについてご紹介します♪
フランスの学校のシステム、バカンスについての詳細は以下のブログをご確認ください(^^)
ノルマンディってどんなところ?
歴史
Normandie(ノルマンディ)の『Normand』は『北の人間』の意味を持つため、ノルマンディとは『北の人間の土地』となります。
その名の通り、ノルマンディはフランスの北部に位置します。
現在は、セーヌ=マリティーム県、ウール県、カルヴァドス県、マンシュ県、オルヌ県の5つの県に分かれており、ノルマンディ地域圏と呼ばれています。
セーヌ=マリティーム県の県庁所在地はジャンヌ・ダルクが火刑に処された地として有名なルーアンになります。
観光地
ルーアンの見どころ
ノルマンディの中でもパリから行きやすい距離にあるのがルーアンです。
パリのSaint-Lazare駅からTER1本でRouen駅まで約1時間20分で行くことが出来ます。
そのため、パリに滞在している場合は日帰りでも行くことが出来ますね♪
●大時計台(Gros Horloge)
大時計台は14世紀の1389年に製造されたものです。
現在では街のシンボルとなっていて、中世の鐘や時計のメカニズムが分かります。
有料で博物館内を見学することも出来ます。
住所: Rue du Gros Horloge, 76000 Rouen
ウェブサイト:https://rouen.fr/gros-horloge
●ルーアン大聖堂(Cathédrale Notre-Dame de Rouen)
ルーアン大聖堂はノートルダム大聖堂とも呼ばれています。
パリのノートルダム大聖堂が一番有名ですが、ルーアンの大聖堂も負けないくらい荘厳な造りで目を惹きます。
写真中央の尖塔は151メートルの高さをもち、現在フランスにある聖堂の塔の中では最も高い尖塔とのことです。
大聖堂内は無料で入場が可能です。
住所:Pl. de la Cathédrale, 76000 Rouen
ウェブサイト:http://www.cathedrale-rouen.net/site/index.php
●ジャンヌ・ダルク(Janne Da Arc)
ジャンヌ・ダルクは神の啓示を受けたとして、若い娘ながらフランス軍に従軍し、イングランドとの百年戦争でのいくつもの戦いで勝利し、多大なる貢献をした人物と言われています。
映画にもなっていますね。
ただし、ジャンヌがイングランドの捕虜となってからは宗教裁判が開かれ、「神の声を聞いたというのは本当か?」、「男装は神の意に反する」などと因縁をつけられ、最終的に火刑によって生涯を終えました。
その後ジャンヌの復権裁判が行われ、ジャンヌの無実と殉教が宣言され、今ではフランスの守護聖人の1人とされています。
住所:Pl. du Vieux Marché, 76000 Rouen
ウェブサイト:https://www.cathorouen.org/leglise-sainte-jeanne-darc/
●かわいい街並み
ルーアンと言えば木組みの家が並んだかわいい街並みです♪
おとぎの国にでも迷い込んだようなかわいらしい造りですよね(^^)
モンサンミッシェル(Mont Saint-Michel)
モンサンミッシェルは、ノルマンディ地域圏に属する修道院で、サン・マロ湾に浮かぶ世界遺産の一つです。
湾に浮かんでいる修道院のため、潮の満ち引きでモンサンミッシェルまで行けないこともありましたが、現在は橋によっていつでもモンサンミッシェルまで行くことが出来るようになりました。
モンサンミッシェルは辺鄙なところにあるため、車やツアーのバス以外で行くのは結構大変です。
パリからもかなり時間がかかり、片道約4~5時間ほどかかるので、日帰りで行くとかなり疲れます。
モンサンミッシェル付近で宿をとるか、ツアーを申し込むのがベストだと思います。
●オムレツ
モンサンミッシェルといえば『プラールおばさん(la Mère Poulard)』の『オムレツ』が名物です。
写真を見て分かるように、プラールおばさんのオムレツは巨大です。
これは、プラールおばさんが宿屋をやっていたときに、巡礼者にお腹いっぱい食べてもらいたいという思いから出来たものだそうです。
オムレツは巨大ですが、中身はたっぷりのメレンゲでかさ増しされています。
モンサンミッシェル内のレストランで食べることが出来ますが、私はモンサンミッシェル付近のレストランで食べたことがあります。
非常に有名で名物料理のため、モンサンミッシェルに来た人は是非食べることをお勧めしますが、残念ながら味は大したことありません(^-^;
私は14年前の2008年にツアーで行ったのですが、その当時既にまずい…と思っていました。
それと一緒に出されたシードルがまた馬のpipiかと思う味で、私のシードル嫌いはそこから来ているのだと思います。
今ではシードルはそこまでまずいと思いませんが、プラールおばさんのオムレツはレビューを見ても評価はよくありません(笑)
1888年当時はこのようなシンプルなオムレツでもお腹をすかせた巡礼者にはありがたい食べ物だったのでしょうが、現代人が食べると残念ながら美味しいとは感じない出来だということでしょう。。
『名物』=『美味しい』とは必ずしもならないということが分かった一品です(笑)
ということで、思い出のために食べるといいでしょう♪
伝統的な飲み物と食べ物
飲み物
ノルマンディの伝統的な飲み物は、『シードル』と『カルヴァドス』です。
『シードル』はリンゴを発酵させて造ったアルコールで、ブルターニュ地方でも名物として飲まれています。
ブルターニュについての記事はコチラからどうぞ(^^)
『カルヴァドス』もリンゴから造られるお酒ですが、シードルをさらに蒸留・熟成させたものになります。
『シードル』はアルコール度数が2~8%とかなり低いのに対して、『カルヴァドス』は40%以上とかなり高いです。
私はシードルをお土産に買ったときに小さなカルヴァドスの瓶をいただきましたがいまだに飲んでいません(^-^;
度数が高いアルコールは苦手です…。
『カルヴァドス』は、原料や製法が同じだとしてもノルマンディ地方で造られたものだけが『カルヴァドス』と名乗ることが出来ます。
『シャンパン』を名乗ることが出来るのはシャンパーニュ地方で造られたものだけというのと同じですね♪
食べ物
ノルマンディー地方の食べ物には『カマンベール・ド・ノルマンディ(Camembert de Normandie)』があります。
カマンベールチーズはノルマンディのカマンベールという村で造られたためにカマンベールチーズと名付けられたそうですが、世界各国で売られているカマンベールチーズと一線をかくすため、『ノルマンディ』をつけて売ることが認められ、今ではノルマンディで造られているカマンベールチーズのみ『カマンベール・ド・ノルマンディ』と呼ばれています。
カマンベールチーズは日本でも人気のチーズですが、ノルマンディー地方で最初に造られたものだったんですね♪
気候
ノルマンディ地域圏は広いのですが、夏はパリより涼しくて過ごしやすい気候になります。
8月のパリが40℃近いときに行きましたが、最高気温がほぼ26℃で、風が吹くと肌寒く、夜も長袖じゃないと寒いくらいでした。
暑いのが嫌いなフランス人は、夏に避暑地としてノルマンディにやってくる人もいます。
そのため、夏でもカーディガンやコート、長ズボンを持って行くことをお勧めします。
ビーチ
海沿いで滞在をすればビーチにもすぐに行くことができます。
夫の友達がノルマンディに別荘を持っているため2022年の8月頭に利用させてもらいましたが、別荘から徒歩10分ほどでビーチに到着しました!
娘はビーチでの砂場遊びが大好きなので、ほぼ一日ビーチにいても時間をつぶせます。
パリよりは少し涼しいので海に入るのは結構勇気がいりますが、一度は行ってしまえば温かく感じるので、思い切って入りましょう(笑)
ビーチにはたまに子供が遊べるようなアスレチックが設置されていることもあります。
有料ですが、せっかくのバカンスなので遊ばせてあげましょう(^^)
まとめ
今回はフランス・ノルマンディについてご紹介しました!
ノルマンディは有名な観光地であるルーアンやモンサンミッシェルもありますし、のどかな田舎なのでバカンスにのんびりするのもお勧めです♪
大都市であるパリとは違って空気も清々しいので、心も身体もゆったり出来ます。
長期の滞在でなくても3日~1週間の滞在でも十分満喫できますので、是非訪れてみてください♪
他の田舎町、ブルターニュについての記事はコチラからどうぞ(^^)