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『フランス人の配偶者ビザ』滞在許可証をパリで更新!

2022-10-21

私はフランス人の配偶者(フランス人夫の妻)としてフランスに渡航しました。

フランス人と結婚しているからといって、日本国籍の私が何もせずに一生フランスに住めるわけではありません。

どこの国でもそうですが、自分の国籍と違う国に入国するためには『ビザ』が必要で、自分の国籍と違う国に滞在するためには『滞在許可証』が必要です。

今回私は、フランス人の配偶者としての滞在許可証をパリで更新しました。

更新するのは2回目になります。

フランスの中で何が嫌いと言われれば、上位に食い込むのが滞在許可証の更新です。。

1回目の更新時も含め、『滞在許可証更新の心得』をお伝えしていきます!

フランスのビザを日本で取得

日本からフランスへ渡航し、3か月以上滞在する場合はビザと呼ばれる入国許可証を取得する必要があります。

ビザは査証とも呼ばれます。

ちなみに3か月(90日)未満であれば、日本からフランスへはビザ無しで入国が可能です。

私の場合はフランスに生活の拠点を移すつもりでフランスに渡航するので、当然3か月以上の滞在となり、ビザの取得が必要になります。

今回はフランス現地での滞在許可証の更新についてご紹介するので、日本からの配偶者ビザの申請は省きます。

日本から配偶者ビザを申請する場合は在日フランス大使館で行いますので、以下のページをご確認ください。

★在日フランス大使館(ビザ申請について)
https://jp.ambafrance.org/article15891

パリで滞在許可証の更新

無事にフランスに入国出来たら、ビザの有効期限までに滞在許可証を更新する必要があります。

更新場所

滞在許可証の更新は、ご自身の住所がある県庁で行う必要がありますので、パリ以外の方はご自身の県庁のホームページを確認するようにしてください。

パリに住所がある人は『パリ警視庁 (Préfecture de police)』で更新手続きを行うことになります。

更新時期

ビザもしくは滞在許可証の有効期限の2か月前からPréfecture de policeのホームページにて予約が可能です。

例)
有効期限が2022年9月30日の場合、2022年7月31日から予約が可能です。

1回目の更新の場合はビザに書かれている有効期限までに更新、2回目以降はTitre de séjourと呼ばれる滞在許可証のカードがもらえるので、滞在許可証に書かれている有効期限までに更新する必要があります。

予約をした日までに必要書類を揃えましょう。

予約方法

滞在許可証更新のための予約は、Préfecture de policeのホームページから行います。

★Préfecture de policeのホームページ
https://www.prefecturedepolice.interieur.gouv.fr/

1.『démarche & services en ligne』をクリック

2.『Un particulier』をクリック

3.『Ressortissants étrangers』をクリック

4.『Les titre de séjour – ressortissants non européens』をクリック

5.『CAS 1:Vous êtes ressortissants de pays tiers, non algérien』の『1.5-Vous souhaitez renouveler votre titre de séjour』をクリック

CAS1は、『あなたは第三国の国民であり、アルジェリア人ではありません』という意味になります。

6.『Vous détenez un titre de séjour et vous souhaitez le renouveler ou demander une carte de résident』が、フランス人の配偶者向けの滞在許可証の更新に関する項目になります。

意味は、『居住許可を持っていて、それを更新したい、または居住許可を申請したい』になります。

7.『prendre rendez-vous au lien suivant』をクリック

8. 自分の姓、名、滞在許可証の番号、生年月日、有効期限を入力し、『Valider』をクリック

滞在許可証の番号は、最初にフランスに到着したときに『滞在許可証の有効化』を行ったと思いますが、その時にメールにて通知がきた『99』から始まる番号になります。

9. 国籍、自分の住所であるパリの区域を選び、『envoyer』をクリック

10. 予約日と時間を選んで『envoyer』をクリック

予約が完了すると『CONVOCATION』と呼ばれる予約票がダウンロード出来るようになります。
『CONVOCATION』は申請時に必要なので、印刷して当日持って行くようにしましょう。
『CONVOCATION』には、申請場所の住所が書かれているので、間違わずに記載のある住所に行きましょう。

必要書類

11.『CST1 (201906)』をクリック

『CST1 (201906)』のリンク先が必要書類のリストになります。

12. 初めて滞在許可証を申請する場合は、背景が青色の『P R E M I È R E D E M A N D E』を確認します。

全て原本とコピーを用意します。

更新が初めての場合の必要書類

・予約票(CONVOCATION)
・メールで届いたPDFの滞在許可証
・フランス語に訳された出生証明書
・パスポート(顔写真や個人情報が載っているページ、入国スタンプ、ビザが貼られたページ)
・6か月未満の住所証明書(以下のいずれか)
 -電気、ガス、水道、電話、インターネットいずれかの請求書または6ヶ月未満の賃貸契約書か領収書
 -ホテル宿泊の場合:ホテル経営者からの予約証明書と前月の請求書
 -誰かの家を借りている場合:宿泊施設提供者からの日付と署名付きの証明書、身分証明書のコピー、または在留カード
・最近撮影した証明写真3枚(35mmx45mm)
・結婚証明書
・配偶者のパスポートまたは国民カード
・夫婦二人の名前が書かれた公的書類(電気やガスなどの公共料金など)
・OFII発行の健康診断書(フランスに到着後OFIIから健康診断を受けるよう指示されます)
・フランス語レベルA2以上の証明書
・OFIIの講座受講証明書
・夫婦二人の健康保険証
・住宅保険証
・ペン

13. 既に滞在許可証のカードを持っている場合は、背景が緑色の『R E N O U V E L L E M E N T』を確認します。

更新が2回目以降の必要書類

・予約票(CONVOCATION)
・前回の更新時に発行された滞在許可証のカード
・パスポート(顔写真や個人情報が載っているページ、入国スタンプ、ビザが貼られたページ)
・6か月未満の住所証明書(以下のいずれか)
 -電気、ガス、水道、電話、インターネットいずれかの請求書または6ヶ月未満の賃貸契約書か領収書
 -ホテル宿泊の場合:ホテル経営者からの予約証明書と前月の請求書
 -誰かの家を借りている場合:宿泊施設提供者からの日付と署名付きの証明書、身分証明書のコピー、または在留カード
・最近撮影した証明写真3枚(35mmx45mm)
・結婚証明書
・配偶者のパスポートまたは国民カード
・夫婦二人の名前が書かれた公的書類(電気やガスなどの公共料金など)
・フランス語レベルA2以上の証明書
・夫婦二人の健康保険証
・住宅保険証
・ペン

フランス国籍の子供がいるので最初の更新時も二回目の更新時も子供の出生証明書や学費の支払いなども用意していきましたが、夫がフランス人なので子供の書類は無くても更新が可能でした。

ただ、偽装結婚でフランス国籍を取得しようとする人たちもいるようで、本当に夫婦か疑われないように子供の書類も用意しておくと安心かもしれません。

『フランス語レベルA2以上の証明書』は、必要書類リストに記載がありませんが、窓口で毎回求められたので持って行くようにしましょう。

『OFIIの講座受講証明書』こちらも滞在許可証の更新には必須のようなので持って行きましょう。

その場で記載する書類もありますので、ペンは持参して行きましょう。

更新日当日

当日は遅刻をしないよう予約した時間の15分前には到着するようにしましょう。

並んでいる人がいる場合はその人にこれは滞在許可証更新の列か確認したり、並んでいる人がいない場合は警察官に滞在許可証の更新に来た旨を伝えたりして正しい場所に導いてもらいましょう。

その際『CONVOCATION』の確認があるので手に持っておいた方がいいかと思います。

中に入ると荷物の検査があり、無事に検査が済むと受付で申請場所を教えてもらえるので指示に従って申請場所まで向かいます。

申請場所に着いたらまた受付に行きます。

受付では以下の書類の記入を求められます。
https://www.prefecturedepolice.interieur.gouv.fr/sites/default/files/Documents/fiche_ETR.pdf

これは警視庁のホームページからダウンロード可能なのですが、ダウンロード出来るのは1枚目のみで、実際はオフィス記入欄がついた2枚目も必要なため、申請日当日、受付でもらった書類に記載した方がいいと思います。

受付では番号札をもらうので、自分の番号が表示されたら指定された窓口に行きます。

窓口では指示された通りに書類を提出していき、両手の指の指紋を取り、レセピセを受け取って終了となります。

今回2回目の更新のときは非常にナイスな女性の担当官だったので、時間もほとんどかからず嫌な思いもせず終了できたのでよかったのですが、初めての更新の時はものすごく腹の立つ担当官で、旦那も私も嫌な気分でその場を後にしました。。

申請当日の心構え

フランスにいる人なら必ず聞いたことがあるかと思いますが、とにかく滞在許可証の更新は嫌な思いしかしないと言われています(笑)

私の身に起きた嫌な点を列挙します。

・人が書類を書いている先から「〇〇出せ、△△出せ」と言うから出しているのに「その書類早く書き終われ、どれだけ時間くってんの?」と言われた
・ペンを忘れたら(忘れた自分も悪いけど)、「コロナの感染予防のためにペンの貸し借りはしないから貸せない」と言われ、「書類のやりとりしてるからペンだけ気を付けても意味がない」と反論をしたら余計キレられた
・「あんたフランス語話せないの?話してみせてよ」と高圧的な態度で言われた
・1回目の更新は通常2年の有効期限が出るはずが、「あんたフランス語しゃべれないから1年ね」と見下した態度で言われた→結局2年出た(噂によると窓口の人に期限を決める権利はないらしい)
・リストにない書類を求められる
・パスポートの原本を返し忘れられて取りに行かされた

フランスの役所仕事の人たちは高圧的で嫌な態度を取る人が多いので、それを念頭に置き、どんなことを言われても笑顔で返し、怒らないようにするべし!と言われていますし、私たちもそのつもりで行きましたが、温厚で普段人に怒らない夫もブチ切れるくらいの態度でした。

私がフランス語が話せないとバカにされた時は、「最初からそんな高圧的でバカにした態度を取られたらフランス語を話そうと思っても話せる状況じゃない。自分の態度分かってる?!」と言ってくれました(笑)

けんか腰じゃ滞在許可証がもらえないかもしれないと頭で分かっていても抑えることの出来ないくらいの態度をする人が多いみたいなので、皆さんも一応「けんか腰になってはいけない、常に笑顔で」を念頭に置いて更新に行ってください(笑)

ちなみに2回目の更新時は本当にいい人で笑顔で何一つ嫌な思いはしなかったので、優しい人もいるんだってことが分かり少し安心しました♪

そして今回は10年出ると言われました!

これで10年は滞在許可証の更新をしなくて済むと思うと本当に嬉しいです!

滞在許可証の受け取り

通知方法

滞在許可証が発行されたら、SMSかメールで通知が届きます。

滞在許可証の申請をしてから受け取りまでは結構時間がかかります。

2か月以上経っても連絡がこない場合はこちらから一度警視庁に連絡をしてみましょう。

なぜなら、今までにも通知が届かないから電話してみたら「もう滞在許可証が発行されているから取りに来い」と言われた人がたくさんいるからです。

フランスは本当にこういった通知に関して非常にトラブルが多く、通知が届かないといった話がよくあります。

ここもイライラするポイントなのですが、フランスはこうだと思って気持ちを抑えましょう(^-^;

通知がきたら、そのメッセージの中に申請費用の記載もあるので、記載された金額の収入印紙を購入します。

受け取り予約方法

滞在許可証の受け取りも警視庁まで行く必要があります。

また、予約無しでは受け付けてくれませんので、必ず下記サイトより予約をして取りに行きましょう。

★Préfecture de policeの滞在許可証受け取り予約のページ
https://www.prefecturedepolice.interieur.gouv.fr/demarches/remise-du-titre-de-sejour

1.『Prendre rendez-vous en ligne en cliquant ici』をクリック

2. 以下のページが表示されたら、一番下のチェックボックスにチェックを入れ、『Effectuer une demande de rendez-vous』をクリック

3. 窓口を選択し、『Etape suivante』をクリック

窓口はどれを選んでも構いません。

4. 以下のページで受け取り日時を選択

『libre』となっている枠が空いている時間帯なので、希望の日時の『libre』をクリックします。

5. 受け取り日時の確認画面が表示されるので問題なければ『Etape suivante』をクリック

6. 名前、姓、メールアドレスを記入して『Etape suivante』をクリック

7. 予約承認のメールとPDFで『CONVOCATION』が届くので、『Terminer』をクリックして終了

受け取り時の必要書類

原本と書かれたものはコピーではなく必ず原本をお持ち下さい。

必要書類

・パスポート原本
・前の滞在許可証原本
・レセピセ原本
・印刷した予約票
・印刷した収入印紙

受け取りは必要書類を提出して、滞在許可証に間違いがないか確認して終了なので5分くらいで終わります。

これで晴れてフランスに有効期限まで再度滞在が可能になります♪

まとめ

フランスでの滞在許可証の更新は、配偶者ビザに限らず、またパリに限らず大変だと耳にします(^-^;

私も最初の更新は非常に横柄な態度の担当官だったため、「滞在許可証なんかいるか!フランスなんかにこれっぽちも滞在したくない!」と申請後に日本語で叫んでしまいました…(笑)

普通の日常生活でも日本と比べて大変な部分はありますが、こと滞在許可証の更新に関してはほぼ100%と言っていいくらい嫌な思いをするので、そういうものだと諦めて乗り切りましょう。

必要書類リストに書いていない書類も当日になっていきなり出せと言ってくることもありますが、「リストに載っていない」と言っても無駄なので、「はい、用意します」と素直に返事をした方が身のためです。

不足書類は指定されたアドレスにメールで送っていいので、焦ることはありません。

落ち着いて、言われた書類を準備して、メールで送りましょう。

嫌な思いはするけれど、書類さえ揃っていれば配偶者ビザの場合は基本的に滞在許可証が更新出来ないなんてことはありません。

配偶者ビザの場合は申請の際配偶者を連れて行ってもいいので、配偶者の力も借りてなんとか乗り越えましょう!