フランス詐欺メールにご注意ください！

2022-11-22

日本でも『オレオレ詐欺』や『ワンクリック詐欺』など、残念ながらたくさんの詐欺がありますが、フランスでもいくつか詐欺があります。

日本語ですら騙されてしまうものなのに、フランス語でメッセージが来たら慌てて対処しようとしてしまうのではないでしょうか。

私も詐欺メール(SMS)が携帯に届くことがあるのですが、フランス語が全く分からなかった時は夫に転送して「こんなの来た」と連絡していたので「これは詐欺だから無視していい」と言われて騙されずに済んでいたのですが、なまじっかフランス語が少しできてくると、メッセージの内容もすぐに理解してしまい、詐欺だと気付かずに自分で対処してしまいそうになることがありました。

世の中には平気で人を騙す人がいるのも事実なので、詐欺に関する知識を持ってできるだけ自分で防げるようにしましょう。

詐欺メールの種類

私が今までに実際に受け取った詐欺メールをご紹介します。

Carte Vitale(カルト・ヴィタル)の更新

カルト・ヴィタルとはフランスの健康保険証になります。

実際に受け取った内容はこちらです。

「あなたの新しいカルト・ヴィタルが利用可能になりました。保険を維持するためにこのフォームを記入してください。」

という内容です。

最初に『ASSSURANCE MALADIE(健康保険)』と記載があり、フランスの健康保険サイト『ameli(アメリ)』のリンクをクリックするよう促されています。

フランスでは確かにカルト・ヴィタルは毎年更新する必要がありますので、このSMSは正当なもののように思えます。

正直こちらの詐欺メールは私は詐欺と気づいておらず、リンクをクリックして進めてしまいました。

リンクをクリックすると、本物のameliのサイトのようなページが出てきました。

そのまま進めていくと、新しいカルト・ヴィタルの受け取りには数日かかり、郵送費がかかると出てきました。

郵送費は€1未満と非常に小さな額でしたが、私の認識ではカルト・ヴィタルは顔写真もついているしずっと同じカードを使用すると思っていましたし、薬局へ行けばデータの更新だけで新しいカードにする必要もなく同じカードをその場で受け取れるし無料のはずと思い、そこで一旦中断しました。

€1も払いたくないケチだったおかげでその詐欺から免れました(笑)

そのためその先は見ていないのですが、同じ詐欺に引っかかった日本人がいるようで、その先は銀行口座情報を入力するようになっていて、口座情報を入力して送信してしまうとその後高額を引き落とされていて合計€1,500以上騙し取られた人もいるとのことでした。

この詐欺にひっかからないように注意する点は以下になります。

Carte Vitaleの更新と返金

「あなたの新しいカルト・ヴィタルが利用可能になりました。€128.98の返金がありますのでこのサイトからフォームを記入してください。」

という内容です。

なんと、「返金がある」と書かれています！

返金があるとなったら皆さん、フランス語が出来なくても一生懸命フォームを記入してなんとかお金をゲットしようとしてしまうのではないでしょうか。

実は、これが私が初めて受け取った詐欺メールで、本気で€128.98の返金がしてもらえると思っていました！(笑)

ただ、その当時私はフランス語が出来なかったので夫にやってもらおうと思い、夫に依頼したのですが、夫もこれが初めての詐欺メールだったために最初は詐欺だと気付きませんでした。

リンクをクリックして進めていくと、クレジットカードを入力する画面があったそうで、カード情報を入力して送信してしまいました。

ただ、送信直後にすぐ夫が「これは恐らく詐欺だ」と気づき、すぐにカードを止めたので事なきを得ました。

人間、お金がもらえるとなるとあっさりと騙されてしまうんだなと実感しました(^-^;

Ameliからの返金

今回もAmeliから返金があるとの内容です。

「【国民健康保険基金】価格の情報を象徴とするインフレと、あなたのビジネスにおける計算の結果、€573.26の返金が行われます。こちらのリンクで承認してください。」

という内容です。

またもやもっともらしい内容で、返金が行われると言っています。

ただし、こちらはもう3回目の詐欺メールのため、すぐに詐欺だと分かり放置しております。

私が今までに受け取った詐欺メールは上記のもののみですが、恐らく今後も詐欺集団はあの手この手でお金を搾取しようとしてくるでしょう。

返金の連絡をSMSではしてこないですし、クレジットカード情報や口座情報を求められる場合は必ず一旦冷静になって中断しましょう。

他の知り合いに同じSMSを受け取ったかどうか確認したり、周りの意見を聞きましょう。

詐欺にあったら

詐欺にあってしまった場合は、気づいた時点ですぐに以下の対応をしましょう。

日本大使館には同じような事例の連絡が来ているかもしれませんし、フランス語があまり出来ないから不安と言った場合はまずは日本大使館に連絡をして指示を仰ぎましょう。

まとめ

フランスでは言葉も違いますし、元々健康保険などのシステムは難しいところもあるので、「返金がある」と連絡がくれば「やったー♪」と思って簡単にクレジットカード情報や口座情報を教えてしまうかもしれません。

とにかく、SMSで電話番号表示で連絡がくる場合は公式な組織からの連絡ではない可能性が高いので、一度周りの人に相談してみましょう。

このような詐欺はフランス人でも騙されることがあるので、非常に危険です。

例え騙されたとしても気づいた時点でクレジットカードや口座を止めて、被害拡大を防ぎましょう。

こちらの記事が悪質な詐欺から皆さんを守ることができると幸いです！