パリでの食材の買い出しは専門店へ行こう♪
パリでは、食品の買い出しをする際、スーパーだけではなく各専門店に行って購入するのが一般的です。
日本では、今ではほとんどの人がスーパーで全ての食材の買い出しを済ませているかと思いますが、パリは今でも食品専門店が流行っています。
パリなどの大都市のスーパーは、1店舗あたりの規模も小さく、新鮮なお肉やお魚、野菜などを売るスペースがないのも理由の一つかもしれません。
私の家の近くにもスーパーはいくつもありますが、お肉やお魚はパック詰めのものだけで、新鮮そうでもなく正直あまり美味しそうではありません(^-^;
新鮮な食材を入手したいのであれば、各専門店へ行くのが一番です!
スーパーだと一つの場所で全てが購入出来て楽という利点はありますが、パリの場合、各専門店も徒歩圏内で全て周れる距離にあることが多いです。
一つ一つ周らないといけないのは少し面倒ですが、美味しくて新鮮な食材を入手するためには、食品専門店での買い出しをお勧めします。
専門店はいくつもありますので、どんな専門店があるのか見ていきましょう。
La boucherie(肉屋)
まずはお肉屋さんです。
お肉屋さんはフランス語で『boucherie(ブシュリー)』と言います。
日本のスーパーでも売っていないお肉がたくさん売っています。
日本でもよく見る牛、豚、鶏の他、羊、鴨、七面鳥、うずら、兎などがフランスの専門店では購入が出来ます。
牛…du bœuf(ブフ)
子牛…du veau(ヴォー)
豚… du porc(ポール)
鶏…du poulet(プレ)
羊…du mouton(ムートン)
子羊…de l’agneau(ラニョー)
鴨…du canard(カナール)
七面鳥…de la dinde(ダンドゥ)
うずら…de la caille(カイユ)
兎…du lapin(ラパン)
日本のように細切れや薄切りのものは売っておらず、かたまり肉か、もしくは鶏やうずらなどであれば頭だけを取って体丸ごとで売っています。
お肉屋さんでは、薄切りにはしてくれませんが、骨や皮を取ってほしければ取ってくれますし、サイコロ肉程度の大きさであればその場でカットしてくれます。
お肉屋さんではパテも売られていることがほとんどです。
パテも豚肉を使った一般的なものから、ウサギ肉のパテ、フォアグラの入ったパテなど様々な種類のパテが売られています。
一般的なパテは『Pâté de campagne(パテ・ド・カンパーニュ)』と呼ばれるもので、豚肉やレバーをミンチにして型に詰めて焼き上げたものです。
お店によって味は違うのですが、『パテ・ド・カンパーニュ 』は美味しいので一度食べてみてください♪
La poissonnerie(魚屋)
魚に関しても、専門店で購入することをお勧めします。
なぜなら写真からも分かるように、ものすごく豊富な種類の魚を購入できるからです。
季節によって売られている魚は違いますが、サーモン、マグロ、鯛、鯖、マス、スズキ、舌平目、タラなどが売られています。
サーモン…un saumon(ソモン)
マグロ…un thon(トン)
鯛…une dorade(ドラードゥ)
鯖…un maquereau(マクロー)
マス…une truite(トリュイットゥ)
スズキ…un bar(バール)
舌平目…une sole(ソル)
タラ…un cabillaud(キャビオ)
魚屋さんは『poissonnerie(ポワソヌリー)』と言います。
尾頭付きのものもあれば、切り身で売っているものもあります。
尾頭付きの場合は、お店の人が内臓を取るなどの下処理をその場でしてくれますので、家では調理するだけの状態で購入することが出来ます。
サーモンは大きい切り身と小さい切り身と売っていることが多いので、お好きな方を選んで購入してください。
魚屋さんにはお魚の他、エビや貝やカニ、オイスターやウニなども売っています。
量り売りのため、個数は1つから購入できますし、自分の好きな数だけ購入が出来るのも魅力的です。
La charcuterie(食肉加工品店)
お肉屋さんとは別に、ソーセージやハム、サラミなどを専門に売っている『charcuterie(シャルキュトリー)』と呼ばれる食肉加工品店も存在します。
ソーセージには、日本でもよく知られているフランクフルトの他、豚の血と脂肪、玉ねぎで作られている黒色のブーダン・ノワール、豚と鶏をベースに作られている白色のブーダン・ブランが売られています。
ブーダン・ノワールは血で作られていて独特の味がするのでフランス人でも苦手な人は多いですが、私は好きです♪
ハムは、かたまりで売っているので、何枚欲しいか伝えて、スライスされたものを購入します。
サラミはフランス語では『Saucisson sec (ソシソン・セック)』と言います。
サラミにも一般的な豚肉で出来たものや、トリュフが入ったもの、猪肉で出来たもの、ちょっと辛みがあるものなど色々と種類があります。
フランスのサラミは『sec(乾燥した)』と言うだけあって非常に硬い作りになっています。
お店では細長い形のまま売っていて、1本丸ごと、またはグラム数や大きさで指定して購入します。
スライスはされないので、自宅で自分で食べたい分だけスライスして食べる形になります。
Le marchand de légumes(八百屋)
八百屋さんは『marchand de légumes(マルシャン・ドゥ・レギュム)』と言います。
八百屋さんもスーパーには売っていない色んな種類の野菜や果物を売っていますし、スーパーより新鮮です。
日本であまり見かけない野菜で言えば、色の薄めのズッキーニ、色の薄めの茄子、アーティチョーク、白色のにんじんのような野菜などがあります。
普通のスーパーでは長ネギや白菜が売っていないことの方が多いのですが、八百屋さんに来ると長ネギも白菜ももやしも売っているので、日本の料理を作りたいときは八百屋さんに来た方が食材が揃います。
果物も豊富で、日本でよく見かけるものの他、ラズベリー、ミラベル、マンゴー、カシス、グロゼイユ、平たい桃などがあります。
スーパーのパック売りとは違って、色も艶やかで瑞々しく、とても新鮮です。
八百屋さんではほとんどの食材が量り売りなので、リンゴも1つから購入できますし、好きな数だけ買うことができます。
La fromagerie(チーズ屋)
チーズ屋さんは『fromagerie(フロマジュリー)』と言います。
フランスは300種類以上のチーズを生産しているチーズ大国でもあるので、チーズ専門店もあります。
やはりチーズもスーパーで売られているものとは全然違い、新鮮で、質も味も上等なものが売られています。
牛のミルクで出来たものの他、ヤギのミルクでできたチーズも人気で、子供たちも好んで食べています。
チーズも量り売りで購入できるので、好きな量だけ買うことができます。
フランスの有名なチーズは以下になります。
カマンベール…Camembert
ブリー…Brie
モン・ドール…Mont d’or
ロックフォール…Roquefort
コンテ…Comté
ミモレット…Mimolette
ラクレット…Raclette
冬に食べるチーズとして、モン・ドールやラクレットがあります。
モン・ドールやラクレットは温めてトロトロのチーズをポテトやバゲットにかけて食べます。
冬のシーズンになるとラクレット用のチーズスペースが出来るお店もあります。
La boulangerie(パン屋)
パン屋さんは『boulangerie(ブランジュリー)』と言います。
パン屋さんとケーキ屋さんは一緒になっていることも多く、パン屋さんでケーキを売っていることもあります。
パン屋さんでは、バゲット、クロワッサン、パンオショコラ、ブリオッシュ、サンドイッチ、ピザなどが売っています。
フランス人はクロワッサンや、パンオショコラ、ブリオッシュを朝食やおやつに食べます。
バゲット…une baguette
クロワッサン…un croissant
パンオショコラ…un pain au chocolat
ブリオッシュ…une brioche
パン屋さんで売っているパンは出来立てのカリカリで、スーパーで売っているパンとは比べ物にならないくらい美味しいので、休みの日の朝やおやつには是非パン屋さんのパンを食べてみてください♪
La pâtisserie(ケーキ屋)
ケーキ屋さんは『pâtisserie(パティスリー)』と言います。
ケーキに関してはスーパーではほとんど売っていないので、ケーキ屋さんで購入するか、冷凍食品店のPicardで購入するか自宅で作るしかありません。
見た目が鮮やかで美味しそうなケーキがたくさん売っていますが、日本のケーキとは違い、スポンジ生地ではなくシュー生地やタルト生地のモノが多いです。
最初の写真は日本のケーキ屋さんなのでスポンジ生地が多いですが、フランスのケーキは以下のようなケーキになります。
フランスの有名なケーキは以下になります。
エクレア…Éclair
パリ・ブレスト…Paris-Brest
レモン・タルト…Tarte au citron
イチゴ・タルト…Tarte aux fraises
ラズベリー・タルト…Tarte aux framboises
シュークリーム…Chou à la crème
ミルフィーユ…Millefeuille
やっぱりスイーツは見た目が綺麗で華やかなのでいくつも写真を撮りたくなりますね♪
美味しいですが、日本のケーキに比べてずっしり重いので、一度に食べきらなくてもいいかと思います(^-^;
まとめ
フランスには食材の各専門店が今も流行っていて、新鮮で美味しいもの、スーパーには売っていない種類のものは専門店で買うしかありません。
La boucherie(肉屋)
La poissonnerie(魚屋)
La charcuterie(食肉加工品店)
Le marchand de légumes(八百屋)
La fromagerie(チーズ屋)
La boulangerie(パン屋)
La pâtisserie(ケーキ屋)
パリでは至るところに食品専門店がありますので、徒歩圏内でほとんどの専門店に行けるかと思います。
量り売りで購入できるので自分の好きなだけ買うことが出来るのでその点も便利です♪
せっかく美食の国フランスにいるので、食材も新鮮な専門で購入して毎日の食事を楽しみましょう(^^)