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フランス語のココが難しい!【その1】名詞に性別?冠詞や前置詞の縮約に慣れよう!

2022-10-21

フランス語を学んでいく中で、覚えやすいことと覚えにくいことがあるかと思います。

英語が話せてからフランス語を学ぶ人、英語が話せないままフランス語を学ぶ人、それぞれ難しい部分が異なるかと思いますが、私は一応英語が出来てからフランス語を学び始めた人です。

英語とフランス語って同じアルファベット使ってるし、英語が出来ればフランス語も覚えるの簡単なんじゃないの?と思いますが、実際のところ中々フランス語が出来るようになりません…(^-^;

相手に通じるフランス語会話であれば、冠詞をつけ忘れた、単語の順番を間違えたとしても相手にこっちの言っていることが通じればOKです。

しかし、フランス語を"ちゃんと"話そうとするのであれば、また、フランス語の資格試験に合格するためには、冠詞を間違えてはいけないし、単語の順番も間違えてはいけません。

今回は、私がいつまで経っても間違い続ける、フランス語の難しい点をお伝えしたいと思います(笑)

私がなんとなく見つけた覚え方もご紹介するので、『やっぱりココ難しいよねーー!』と共感しながら一緒にフランス語を頑張っていきましょう!!

名詞に性別がある

フランス語を学ぶ上でまず難しいのが『名詞に性別がある』ことです。

なぜなら、日本語にも英語にも名詞に性別はないからです。

フランス語では名詞に性別があると初めて聞いた時にはものすごくビックリしましたが、実はイタリア語やスペイン語にも名詞に性別があるので、イタリア人やスペイン語を話す人たちにとっては普通のことでもあるのです。

では、各名詞の性別をどのように覚えればいいのでしょうか?

見た目が女性っぽいから女性形?

名前が男性っぽいから男性形?

いえ、見た目も名前も性別に関係ありません。

これは完全に"覚える"しかないのです。

ただし、フランス語の場合、男性形の語尾に『e』をつけたものが女性形になる傾向が高いので、単語が『e』で終わっているものは女性形の可能性が高いとは言えます。

それでは、名詞の中で元々男性形と女性形が存在するものを例に見てみましょう。

男性形と女性形がある名詞

学生

étudiant(男性形:男子学生)
étudiante(女性形:女子学生)

友達

ami(男性形:男友達)
amie(女性形:女友達)

このように、女性形は『男性形+ e 』になる傾向があるので、まずは『e』で終わる名詞は女性形だと思ってください。

ただし、残念ながら莫大な名詞の中では『e』で終わったとしても男性形になる名詞も存在するのです。

では、『e』で終わるけれど男性形になる単語の例を見ていきましょう。

『e』で終わる男性名詞

“age" で終わる場合

Le message(メッセージ)
Le mariage(結婚式)
L'âge(年齢)
Le visage(顔)
L’héritage(遺産、伝統)
L’hommage(賛辞)
Le dommage(ダメージ)

“age"で終わる場合は、最後が『e』だとしても男性形になります。

“me"で終わる男性形

Le système(システム)
L’homme(男性)
Le problème(問題)
Le crime(犯罪)
Le programme(プログラム)

“me"で終わる場合も男性形になる場合があります。

ただし、"me"で終わる場合でも女性形になることもあるので注意が必要です。

上記の男性形はそのまま覚えるようにしましょう。

“me"で終わる女性形

La ferme(農場)
La femme(女性)
La forme(フォーム)
L’âme(魂)

『e』で終わらない女性名詞

反対に、『e』で終わらないけれど女性形になる名詞もあります。

“tion"で終わる場合

La question(質問)
L’attention(注意)
La relation(関係)
L’opération(オペレーション)
La position(ポジション)

“sion"で終わる場合

La mission(ミッション)
La decision(決定)
La pression(プレッシャー)

“on"で終わる場合

La maison(家)
La chanson(歌)
La réunion(ミーティング)
La façon(方法)

上記3パターンのように、基本的に“tion"、"sion"、"on"で終わる場合は女性形と思っていただいていいと思います。

ただし、"le poisson“など“on"で終わる男性形もあるので注意も必要です。

オーディオ機器

La radio(ラジオ)
La télé(テレビ)
La vidéo(ビデオ)

上記のラジオ、テレビ、ビデオは女性形になります。

“té"で終わる場合

La sécuri
La san
La socié
L’humani
La liber
La réali

“で終わる場合も女性形になります。

私が発見した難しい男性形と女性形の見分け方は以上になります!

あとはまた地道に覚えていくしかないですかね(^-^;

どの冠詞を使えばいいの?

続いては冠詞の使い方についてです。

冠詞についても日本語には存在しないものなので私には難しい概念です。

英語にも冠詞はありますが、いまだに不定冠詞と定冠詞の使い方がちゃんと分かっていません!(笑)

理論上は分かっているのですが、実際使うとき、不定冠詞か定冠詞か悩みませんか?

フランス語にも英語と同じで不定冠詞と定冠詞がありますが、さらに部分冠詞というものもあります。

ではフランス語の3つの冠詞の使い方について見ていきましょう。

不定冠詞

不定冠詞

男性単数形 un (アン)
女性単数形 une (ユヌ)
複数形   des (デ)

※複数形は男性形女性形どちらも『des』になります。

★話題にするモノや人が初めて出てくるとき
J’ai rencontré un garçon.
(ある)男の子に会いました。(どの男の子かは分からない。)

★1つのモノや人を指定するとき
Je voudrais une banane, s’il vous plaît.
バナナを1つください。

★いくつかのモノや人を指すとき(はっきりと数が分からない場合や指定しない場合)
Il y a des pommes.
りんごが(いくつか)あります。

定冠詞

定冠詞

男性単数形 le (ル)
女性単数形 la (ラ)
複数形   les (レ)

※複数形は男性形女性形どちらも『les』になります。

★特定のモノや人を指すとき
Je cherche le pantalon de Chirimari.
ちりまりのズボンを探しています。 (誰かのズボンではなく、"ちりまり"のズボンと指定されている)

★この世に1つしかない、または誰もが知っているモノを指すとき
La tour Eiffel est très belle.
エッフェル塔はとてもきれいです。

★既に話題に出ているモノや人を指すとき
J’ai rencontré un garçon. Le garçon pleurait.
男の子に会いました。その男の子は泣いていました。(最初の文に出てきた男の子を指している)

★一般的に『~というもの』と言いたいとき
Les crayons, c’est pour écrire.
鉛筆(というもの)は書くためのものです。

★『好き』または『嫌い』と言いたいとき
J’aime les enfants.
私は子供が好きです。(不定冠詞は使いません)

部分冠詞

部分冠詞

男性単数形 du (デュ)
女性単数形 de la (ドゥ ラ)
複数形   無し

※名詞が母音で始まる場合は男性形、女性形どちらも『de l’』を使います。

部分冠詞は英語にもありませんので、少し特殊な冠詞になります。

フランス語の場合は、名詞が複数形であろうが、数えられない名詞であろうが冠詞を付けなければならないのです。

数えられない名詞とはどのようなものかまず見ておきましょう。

数えられない名詞

・水、コーヒー、ワイン、牛乳などの液体物
・お金
・肉
・勇気、悲しみなどの感情

上記のように、『液体物』、お金や肉など『数』というより『量』で考えるもの、勇気や悲しみなどの『感情』に用いるのが部分冠詞です。

★食べたり飲んだりするとき
Je veux boire du vin.
ワインが飲みたいです。(はっきりとした量は決まっていない)

Il a mangé de la viande.
彼は肉を食べました。(はっきりとした量は分からない)

★はっきりした量は決まっていないがいくらか欲しいとき
Peux-tu me prêter de l’argent?
お金を貸してくれますか?(はっきりとした量は指定していない)

Puis-je avoir de l’eau?
お水をいただけますか?(はっきりとした量は指定していない)

★形のないものを話すとき
Tu a de la chance!
ラッキーだね!

Ayons du courage!
勇気を持とう!

ただし、これらの名詞の場合も、
★特定のモノや人を指すとき
★一般的に『~というもの』と言いたいとき
★『好き』または『嫌い』と言いたいとき

には定冠詞を用います。

J’aime beacoup le vin.
ワイン(というもの)が大好きです。

部分冠詞を用いるのは、『はっきりした量が分からない、指定しない』ときになります。

どうでしょうか?中々難しいですよね(^-^;

前置詞は"à"、"de"どっち?

私がもう一つ難しいと感じているのは前置詞の “à" “de" です。

どちらも通常の使い方をするときは特に問題はありません。

“à" :~に、~へ、~で

“à" の使い方は、英語で言えば『to』や『at』と同じで、~の場所へ、~の場所に、~の時間に、~に対して、という使い方をします。

Je vais aller à Paris.
パリへ行く予定です。

J’habite à Paris.
パリに住んでいます。

Je dîne à 19 heures.
19時に夕食を食べます。

Cette robe est à toi.
このドレスはあなたのものです。

“de":~から、~の

“de"の使い方は、英語で言えば『from』や『of』と同じで、~の場所から、誰々の、何々の、という使い方をします。

Il vient de Paris.
彼はパリから来ました。/彼はパリ出身です。

C’est le livre de Chirimari.
これはちりまりの本です。

上記の使い方は特に問題はないかと思います。

私が難しいと感じているのは、名詞が2つつながる時に使われる前置詞が“à"、"de"どちらなのかということです。

名詞2つをつなげる時の“à" “de"の使い分け

それではまず、日本語で名詞2つからなる単語とはどんなものがあるか例を見ていきましょう。

名詞2つからなる単語

映画のチケット
お風呂場
ワイングラス
自転車置き場
バニラアイス
北駅
ルーヴル美術館
ワインリスト
百獣の王
ミルクコーヒー
チョコレートケーキ
りんごタルト
ぶどうパン

上記の例をフランス語で表すと、どうなるでしょうか?

日本語的に考えると、なんだか全部『~の』の意味になる“de"を使いそうではないですか?

映画チケット、お風呂部屋、ワイン(を入れるため)グラス、自転車(を置くための)場所、バニラ(入り)アイス、北(という名)駅、ルーヴル(という名)美術館、ワインリスト、百獣王、ミルク(入り)コーヒー、チョコレート(入り)ケーキ、りんご(入り)タルト、ぶどう(入り)パン。。。

しかし、実際には2つの名詞をつなげる前置詞は“à"の時と“de"の時があるのです。

名詞2つからなる単語(フランス語)

映画のチケット→un ticket de cinéma 
お風呂場→une salle de bain
ワイングラス→un verre à vin
自転車置き場→un garage à vélo
バニラアイス→une glace à la vanille
北駅→la gare du nord
ルーヴル美術館→le musée du Louvre
ワインリスト→une carte des vins
百獣の王→le roi des animaux
ミルクコーヒー→un café au lait
チョコレートケーキ→un gateau au chocolat
りんごタルト→ une tarte aux pommes
ぶどうパン→un pain aux raisins

上記のフランス語を見てみると、“de"だったり“à"だったり“à la"だったり“du"だったり“au"だったり“des"だったり“aux"だったりしていますね。

名詞を2つつなげるときの前置詞のルールはあるのでしょうか?

名詞2つをつなげる前置詞のルール

“de"

上から2つの単語は“de"が使われています。

日本語で『映画チケット』、『お風呂部屋』という考え方のものは“de"になります。

映画のチケット→un ticket de cinéma 
お風呂場→une salle de bain

“à"

ワイングラス、自転車置き場は“à"が使われていますね。

“à"を使う場合は、『ワインを入れるためのグラス』『自転車を置くための場所』というように『~のための(pour)』という意味になるときに使います。

ワイングラス→un verre à vin
自転車置き場→un garage à vélo

この場合“de"“à"の後にどちらも冠詞がついていないので、一般的なものとしてその単語を使いたいときの言い方になります。

à la"

例のバニラアイスは『une glace à vanille』ではなく『une glace à la vanille』と定冠詞がついています。

上の"à“との違いはなんでしょうか?

今回の場合は、『バニラのためのアイス』にはなりませんね?

『バニラが入ったアイス』となり、フランス語的にはavecの意味になります。

avecの意味になる場合は定冠詞を付けるようにしましょう。

バニラアイス→une glace à la vanille

“du"

ここからはさらに難しくなってきます。

なぜなら“du"という単語は前置詞にありませんよね?

“du"は前置詞“de"と男性単数形の名詞につく定冠詞“le"が縮約された単語になるからです。

“de" + “le" “du"

上記の場合は必ず縮約をする必要があり、文章の中で『la gare de le nord』と使うことはできません。

まず『la gare du nord』ですが、『nord』は『北』という意味で、この世界に1つしかないもの、北と言われれば何のことか分かるので、常に定冠詞が付きます。

また、『nord』は男性名詞になるので定冠詞は“le"になります。

意味としては『北(という名)駅』となるので、前置詞は“de"を使います。

le musée du Louvre』も同様に、『Louvre』はこの世に1つしかないので常に定冠詞が付き、さらに男性名詞のため"le"となります。

意味は『ルーヴル(という名)美術館』となるので、前置詞は“de"になります。

“de"“le"が続くと縮約が起きるので“du"に変換する必要があります。

意味が『~という名の』の場合は“de"を使いましょう。

ちなみに、『la gare du nord』と『le musée du Louvre』は1つ目の名詞の前も定冠詞が使われていますが、なぜかお分かりですね?

どちらもこの世界に1つしかないモノなので定冠詞になります。

いくつもある中のどれかを指す場合は不定冠詞の"un"、"une"、"des"になりますが、世界で1つしかないモノは常に定冠詞の"le"、"la"、"les"を使います。

北駅→ la gare du nord
ルーヴル美術館→ le musée du Louvre

“des"

“des"は前置詞“de"と複数形の名詞につく定冠詞“les"が縮約された単語になるからです。

“de" + “les" “des"

上記の場合は必ず縮約をする必要があり、文章の中で『une carte de les vins』と使うことはできません。

une carte des vins』は『ワインリスト』、『le roi des animaux』は『百獣王』なので"de"を使います。

次に『vins』と『animaux』はどちらも複数形のため定冠詞は"les"になります。

“de"“les"が続くと縮約が起きるので“des"に変換する必要があります。

ワインリスト→une carte des vins
百獣の王→le roi des animaux

“au"

次は“au"ですが、こちらも“du"同様、前置詞と定冠詞の縮約が起きた形になります。

今回は前置詞"à“と男性単数形の定冠詞“le"との縮約になります。

à" + “le"“au"

上記の場合は必ず縮約をする必要があり、文章の中で『un café à le lait』と使うことはできません。

『un café au lait』は『ミルクが入ったカフェ』、『un gateau au chocolat』は『チョコレートが入ったケーキ』なので、バニラアイスの時と同様"à“+定冠詞を使うことになります。

また、『lait』も『chocolat』も男性単数形のため、今回の定冠詞は“le"となります。

※『Lait』も『chocolat』も数えられない名詞のため複数形にはなりません。

à“と“le"が続くと縮約が起きるので“au"に変換する必要があります。

ミルクコーヒー→un café au lait
チョコレートケーキ→un gateau au chocolat

“aux"

“aux"は前置詞àと複数形の名詞につく定冠詞“les"が縮約された単語になるからです。

à" + “les" “aux"

上記の場合は必ず縮約をする必要があり、文章の中で『 une tarte à les pommes』と使うことはできません。

une tarte aux pommes』は『りんごが入ったタルト』、『un pain aux raisins』は『ぶどうが入ったパン』なので"à“を使います。

次に『pommes』と『raisins』はどちらも複数形のため定冠詞は"les"になります。

à“les"が続くと縮約が起きるので“aux"に変換する必要があります。

りんごタルト→ une tarte aux pommes
ぶどうパン→un pain aux raisins

2つの名詞をつなげる場合、どの前置詞を使うか、また縮約の仕方については以上になります。

まとめ

今回は名詞の性別、冠詞の覚え方、前置詞の使い方をご紹介しました。

名詞の性別

『e』で終わる男性名詞

“age"で終わる
“me"で終わる(女性名詞もあり)

『e』で終わらない女性名詞

“tion"、"sion"、"on"で終わる ※"on"は例外もあり
-La radio(ラジオ)
-La télé(テレビ)
-La vidéo(ビデオ)
-““で終わる

冠詞

不定冠詞

男性単数形 un (アン)
女性単数形 une (ユヌ)
複数形   des (デ)

※複数形は男性形女性形どちらも『des』になります。

定冠詞

男性単数形 le (ル)
女性単数形 la (ラ)
複数形   les (レ)

※複数形は男性形女性形どちらも『les』になります。

部分冠詞

男性単数形 du (デュ)
女性単数形 de la (ドゥ ラ)
複数形   無し

※名詞が母音で始まる場合は男性形、女性形どちらも『de l’』を使います。

前置詞と定冠詞の縮約

縮約のパターン

“de" + “le" → “du"
“de" + “les" → “des"
“à" + “le" → “au"
“à" + “les" → “aux"

※上記以外のパターンは縮約しない

今回の内容は日本人にとって難しい部分なのですが、分からなくなったら何度もこのページを見返して、慣れさせていくしかないでしょう!

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名詞や冠詞の基礎から学べますので、フランス語初心者には非常にお勧めです♪

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それでは皆さん、Bon courage!!