フランスでは肌の乾燥にご注意!
私がフランスに到着した時は8月末で、日本だとまだ蒸し暑い夏真っ盛りでした。
私は汗っかきのため、夏の間は洗顔後保湿クリームまでつけると顔がベタベタしてしまうので化粧水のみをつけていました。
フランスに到着してからもまだ9月上旬だし、まだ夏でしょ!と思い込み、しばらく化粧水のみで過ごしていました。
するとなんだか肌に違和感を感じ始めたのです。。
あれ?肌が乾燥してない??
化粧水後も肌がつっぱるように感じていたのです。
日本だとまだまだ化粧水のみで肌が潤っていたのに、なんだかおかしいぞ?と思っていたら、それはフランスの気候や水に関係していました。
1. フランスの水は硬水
まず、フランスの水は硬水です。
日本の水は軟水なのですが、フランスで水を使っていると硬水と軟水の違いがよく分かります。
なぜなら顔も手も体も全てカサカサに乾燥してしまうからです。
私はフランスについての知識は『治安が悪い』『ファッションの最先端』『歴史的建造物が多い』くらいのもので、実際に生活に必要な情報は特に持たずに渡仏をしてしまいました。
そのためフランスが硬水であるということも知らなかったのです(^-^;
日本では冬くらいにしか使わないハンドクリームやボディクリームも、夏の渡航だし不要だろうと全く用意せず行ったところ、どんどん肌が乾燥していってしまいました。
元々フランスに住んでいるフランス人には特別なことではないのかもしれませんが、日本からフランスに来る人はまず『硬水』ということに注意が必要です!
硬水と軟水
当時、硬水と軟水の違いもよく分かっていなかったので、かかりつけの美容師さんに「フランスって水使うとすごく肌が乾燥しますよね~」と言ってみたところ、その理由を簡単に教えていただきました。
日本の地形とフランスの地形の違いによるそうです。
日本は山が多くあるため、水は高いところから低いところへ勢いよく流れていきます。
一方フランスは山がほとんどなく平地のため、水の流れに高低差がほとんどありません。
では、山があることとないことでどのように水に違いが出てくるのでしょう?
日本のように水の流れに高低差がある場合、流れが速いため、大地に含まれるカルシウムやマグネシウムを吸収する暇がありません。
フランスのように水の流れに高低差がない場合、流れはゆるく、平地をゆっくりと流れるため、大地に含まれるカルシウムやマグネシウムを吸収しやすくなります。
そして、カルシウムやマグネシウムをあまり含まないものが軟水、カルシウムやマグネシウムを多く含んだものが硬水と呼ばれるそうです。
上記は簡単に硬水と軟水の違いを説明したものなので、詳細な違いについて知りたい方は、お水の専門家さんのページ等を参考にしてください♪
肌が乾燥する理由についても、硬水に含まれるカルシウムやマグネシウムのせいなんだそうです。
理由がどうあれ、硬水か軟水かに興味がなくても(笑)、とにかくフランスの水は肌が乾燥しやすいということを覚えておいてください。
ちなみに、このカルシウムやマグネシウムのせいで、ポットやシンクに残った水は白く汚れたように見えてしまいます。
この汚れが気になる方はお酢【Vinaigre blanc(ビネグル・ブラン)】で取り除く事ができますが、それはまた別の機会にお伝えします。
洗顔しない
フランスでは、化粧落としに洗顔はしません。
水で洗うとどんどん乾燥してしまうからです。
そのためフランスではふき取りタイプのクレンジングウォーターが非常に人気なようです。
クレンジングウォーターとは、クレンジング機能を含んだ化粧水と私は思っています。
フランスで圧倒的に人気なのが、BIOと呼ばれるオーガニック製品で値段もお手頃なフランス生まれの『BIODERMA(ビオデルマ)』です。
私もこのクレンジングウォーターを化粧水として使用しています。
私はクレンジングオイルで顔を洗ってタオルで拭いたあと、BIODERMAのクレンジングウォーターをコットンに含んでつけるのですが、フランス人はもともとこのクレンジングウォーターでゴシゴシ化粧を落とすようです。
私は最初の頃、日本にいるときと同じようにクレンジングオイル→洗顔フォームで洗顔を行っていましたが、泡の洗顔フォームを使うと顔がどんどん突っ張るような感じになってきたので、洗顔フォームの使用をやめました。
ただ、ふき取りタイプのクレンジングウォーターだけではどうしても汚れがちゃんと取れない気がするので、化粧落としにはクレンジングオイルを使用し、その後の洗顔フォームでの洗顔はなくし、クレンジングウォーターを化粧水としてつけるようになりました。
クレンジングオイルはMelvita(メルヴィータ)を使っています。
ローションは必須
洗顔フォームでの洗顔をやめたからと言って、化粧水の後の保湿クリームを省いてしまうと結局肌が乾燥してしまいます。
クレンジングのあとは、化粧水をコットンにたっぷり含ませ、100回ほど叩きつけましょう。
その後、保湿クリームを塗って、乾燥を防ぎます。
私はWELEDAのフェイスクリームを顔にたっぷり塗っています。
気候がカラッとしているので、夏であっても保湿クリームを使ってもベタベタしません。
また、顔以外にも、シャワーやお風呂のあとはボディーローションで保湿が必須です。
渡仏後最初の頃はボディローションを使わずにいたら、冬にはふくらはぎがカサカサになってかゆくなり、かきむって皮がむけてしまいました。
特に冬はシャワー後のボディローションは忘れずにつけましょう。
ボディローションも色々なメーカーがありますが、私はYVES ROCHER(イヴ・ロシェ)のボディローションを愛用しています。
また、季節を通して手が一番水に触れるため手もカサカサに荒れてしまうこともありますので、ハンドクリームも常備しておくことをお勧めします。
軟水化シャワーヘッドに交換
シャワーは体全体に及びますし、毎日のことですから、思い切って軟水化してくれるシャワーヘッドに交換するのも1つの手です。
小さなお子様がいる場合、お風呂上りにボディクリームを嫌がられて肌がどんどん乾燥していくこともありますので、水自体を軟水にしておけばその点も安心かと思います♪
Amazonでも硬水対策(Anti calcaire)のシャワーヘッドが売っています。
2. フランスの気候は乾燥している
フランスの気候は湿度が低いため日本のように蒸し蒸しすることがなく、気温が高くてもカラッとしています。
空気も乾燥しているので、私たちの体も乾燥しやすくなっています。
水が硬水で乾燥しやすくなっている上に、空気まで乾燥しているので、お肌に潤いを保つためにはやはりローションは必需品となります。
まとめ
フランスは肌が乾燥しやすいことが分かりました。
・水が硬水
・空気が乾燥している
とにかく化粧を落とした後は化粧水のほかに保湿クリーム、シャワーのあとはボディローション、手が荒れてきたらハンドクリームを使うことが大事です。
また、硬水を軟水に変えるシャワーヘッドも安く売っているので、そちらも利用してみてください。
上記の対策で、フランスでの乾燥生活に終わりを告げましょう♪