フランスのレストランの種類を覚えよう♪
フランスにはとても多くのレストランやカフェがありますが、実はそれぞれ飲食店の呼び名が違っていたり、営業時間や内容も違っていたりします。
日本でも、『レストラン』、『カフェ』、『居酒屋』、『バー』とお店によって呼び方を変えていますが、フランスはどのような呼び方なのでしょうか?
それではフランスのレストランの種類と特徴を見ていきましょう♪
Café -カフェ-
カフェは朝7時や8時頃からオープンして、朝食を取ることが出来るお店です。
基本的に朝早くから夜遅くまで一日中オープンしていて、朝食、昼食、夕食を全て食べることも出来ますし、コーヒーを飲みに立ち寄ることも出来ます。
朝食ではクロワッサンやタルティーヌ、オムレツなどが用意されています。
昼や夜にはお肉やお魚などのがっつりとした料理を食べることが出来ます。
ドレスコードはなく、軽装で入店が可能です。
日本との違い
①お酒が飲める
日本のカフェとの違いは、まず、カフェでお酒が飲めることです。
カウンターにはビールサーバーが用意されていて、生ビール(la bière pression/ラ ビエール プレッシヨン)を飲むことが出来ます。
もちろんワインも飲めますし、シャンパンやキールロワイヤルやマティーニなどのアペロも用意されています。
お食事をしながらがっつりではなく、友達や恋人とちょっとお酒を飲みながらおしゃべりをするときにはレストランではなくカフェを利用するといいでしょう。
②ケーキを食べる場所ではない
日本のカフェと言えば、ケーキを食べる場所のイメージですが、フランスのカフェはケーキを食べる場所ではありません。
ランチやディナーのメニューにはデザートメニューがありますが、デザート単体で食べるということはしません。
デザートメインで食べたいときは、ケーキ屋さん(Pâtisserie/パティスリー)で買って家かどこか公園で食べるか、もしもケーキ屋さんにテーブルと椅子が用意されていればそこで食べる形になります。
③メイン料理が食べられる
カフェでもレストランのようにステーキやお魚料理などがっつりしたものを食べることが出来ます。
また、一日中営業しているので、お昼や夕食の時間以外の15時や16時頃に行ったとしてもがっつりした料理を食べることが出来ます。
④ドリンクのみの人とお食事の人と席が分かれている
カフェはコーヒーだけを飲みに来たりお酒だけを飲みに来たりする人がいるので、お食事をする人と席が分かれています。
基本的にはナイフやフォークなどのカトラリー(Couverts/クヴェール)が置いてある席はお食事用の席なので、ドリンクだけの場合はカトラリーが置いていない席に座りましょう。
Brasserie -ブラッスリー-
ブラッスリーはお酒とお食事を提供するお店で、カフェよりはお酒をメイン、そしてビストロやレストランよりは庶民的でカジュアルな料理を出す大衆居酒屋と言ったイメージになります。
ただし、写真にもあるように、カフェとレストランも一緒に書かれていることがあり、そこまできっちりと線引きはされていないようです。
カフェのようなブラッスリーのようなレストランのような…、お酒と食事が楽しめる場所ということですね!
カフェの形態に近い場合は朝7時頃から夜中まで営業していたり、レストランの形態に近い場合はお昼の12時開店してお昼休みを挟んで18時半頃にまた営業したり、お昼から夜までずっと営業していたりと様々です。
ブラッスリーと聞くと酒場のようなイメージでおじさんたちが酒を飲んで喋っている気がしますが、カフェのようなおしゃれなブラッスリーもたくさんあり、若い人たちも普通に利用しています。
ドレスコードもなく、ふいに立ち寄ってビールやワインを飲んだり軽食を取ったりすることが可能です。
Restaurant -レストラン-
レストランは、本格的な料理を食べることが出来るお店です。
営業時間は決まっていて、ランチの場合は12時から14時半、ディナーの場合は19時~22時半が多いです。
食事をメインにするため、ドリンクだけの場合はカフェやブラッスリーを利用するようにしましょう。
レストランは営業時間が決まっていますし、人気店の場合は満席で入れない場合もありますので、出来るだけ予約をして行くことをお勧めします。
一見席が空いているように見えても、全て予約席で入店出来ないということもあります。
高級なレストランの場合はドレスコートが決まっていて、サンダルや短パンなどの軽装では入店出来ないこともありますので、予約時にドレスコードも確認するようにしましょう。
チップは必要ありませんが、サービスが良かったりとても美味しくて満足だった場合いくらかチップを置いていってもいいと思います。
メニュー
前菜(Entrée/アントレ)、メイン(Plat/プラ)、デザート(Dessert/デセール)からなりますが、必ず全てを注文する必要はありません。
正直日本人にとっては量が多いので、前菜、メイン、デザートを全て頼むとかなりお腹がいっぱいになるか、食べきれないことがあります。
そのため、ランチの場合は前菜とメインのみ、もしくはメインとデザートのみがちょうどいいかと思います。
今時はデザートは二人で1つをシェアしてもいいところも多いので、自分たちの胃袋に合わせて頼みましょう。
Bistro -ビストロ-
ビストロは小料理店の意味で、レストランよりは気軽に食べられる大衆食堂といったイメージになります。
営業時間はランチタイムの12時~14時半、ディナータイムの19時~22時半がほとんどです。
大衆食堂なので、ちょっとカフェを飲みたいといった場合はカフェやブラッスリーを利用しましょう。
メニューはレストランと同じように前菜、メイン、デザートからなります。
レストランよりは気軽にと言いますが、お店によってはレストラン並みにかなり本格的な料理を出しているところもあり、お店オリジナル料理も提供していることもあります。
大衆食堂のためドレスコードはありません。
カジュアルな服装で入店が可能です。
まとめ
フランスのレストランには以下の種類があることが分かりました。
・Café -カフェ-
・Brasserie -ブラッスリー-
・Restaurant -レストラン-
・Bistro -ビストロ-
お店を決める時に特に、今日はカフェにしよう、今日はレストランにしよう、とはなりませんが、一応お店によって呼び名が違うということと、営業時間や提供される料理が違うということを覚えておきましょう♪
カフェでも老舗の有名なカフェだとレストラン並みの本格的な料理を出すところもありますし、特にカフェやレストランという種類にこだわらず人気のあるお店に行ってみてもいいと思います。
★老舗の有名カフェ
Les Deux Magots
https://lesdeuxmagots.fr/
パリには本当に数多くの飲食店があるので、色々と試してみてください(^^)