フランス語で質問!【疑問形の使い方】
日常生活では『疑問・質問』が常に出てきますよね。
「水持ってる?」、「出かける?」、「今日何食べた?」、「いつ出発する?」、「誰と行くの?」など、様々な疑問形を使って質問します。
今回はフランス語で質問するときのフレーズをご紹介します。
まずは「水持ってる?」や「出かける?」などのように、疑問詞を使わない単純な質問文から見ていきましょう。
疑問形の作り方
フランス語の疑問形の作り方は3種類あります。
1.通常の文で、語尾を上げる
2.文の頭に『Est-ce que』をつける
3.主語と述語を倒置する
1.通常の文で、語尾を上げる
君は水を持っている。
Tu as de l’eau.
(テュ ア ドゥ ロー。)
ちりまりは出かける。
Chirimari sort.
(チリマリ ソール。)
君、水持ってる?
Tu as de l’eau?
(テュ ア ドゥ ロー?)
ちりまりは出かけるの?
Chirimari sort?
(チリマリ ソール?)
この形は日本語と同じで、通常の文の最後に『?』をつけただけで、語尾を上げることで疑問形にします。
一番簡単な疑問形です。
2.文の頭に『Est-ce que』をつける
君は水を持っている。
Tu as de l’eau.
(テュ ア ドゥ ロー。)
ちりまりは出かける。
Chirimari sort.
(チリマリ ソール。)
君、水持ってる?
Est-ce que tu as de l’eau?
(エ ス ク テュ ア ドゥ ロー?)
ちりまりは出かけるの?
Est-ce que Chirimari sort?
(エ ス ク チリマリ ソール?)
この形は、英語の疑問形に似ています。
英語の場合は『Do you have water?』と文の頭に『Do』をつけることで疑問形にしますが、フランス語の場合は『Est-ce que』をつけることで疑問形にします。
3.主語と述語を倒置する
君は水を持っている。
Tu as de l’eau.
(テュ ア ドゥ ロー。)
ちりまりは出かける。
Chirimari sort.
(チリマリ ソール。)
君、水持ってる?
As-tu de l’eau?
(ア テュ ドゥ ロー?)
ちりまりは出かけるの?
Chirimari sort-elle?
(チリマリ ソール テル?)
主語と述語を倒置して疑問形にする場合は、述語と主語を『-(ハイフン)』でつなぐ必要があります。
また、主語が代名詞ではなく『ちりまり』のように名詞の場合は単純に主語と述語の倒置にならないので注意が必要です。
名詞 動詞 – 代名詞
Chirimari sort-elle?
また、主語が『il/elle』で、述語が『-er動詞』、『avoir』、『aller』の場合は、動詞と代名詞の間に『t』が入るので、こちらも注意が必要です。
彼は水を持っている。
Il a de l’eau.
(イラ ドゥ ロー。)
ちりまりはカラオケが好きです。
Chirimari aime le karaoké.
(チリマリ エム ル カラオケ。)
彼は水を持ってる?
A-t-il de l’eau?
(ア ティル ドゥ ロー?)
ちりまりはカラオケが好きですか?
Chirimari aime-t-elle le karaoké?
(チリマリ エム テル ル カラオケ?)
以上が通常文の疑問形の作り方ですが、日常会話であれば3のややこしい倒置法を使わなくても1や2の疑問形で全く問題ありません。
疑問詞を使った疑問形の作り方
では次に、「いつ出発する?」、「誰と行くの?」、「今日何食べた?」、などの疑問詞を使った疑問形の作り方を見ていきましょう。
疑問詞には以下の種類があります。
・いつ…quand(カン)
・どこ…où(ウ)
・どのように…comment(コマン)
・なぜ…pourquoi(プルクワ)
・どれだけ…combien(コンビアン)
・何…que(ク)
・誰…qui(キ)
上記の疑問詞と、前述した疑問形を組み合わせてフレーズを作ります。
1つの疑問文で何種類もの疑問形を作ることが出来ます。
quand -いつ-
あなたはいつ出発しますか?
Quand vous partiez?
(カン ヴ パルティエ?)
Quand est-ce que
vous partiez?
(カン エ ス ク ヴ パルティエ?)
Quand partiez-vous?
(カン パルティエ ヴ?)
Vous partiez quand?
(ヴ パルティエ カン?)
私は明日出発します。
Je pars demain.
(ジュ パール ドゥマン。)
où -どこ-
彼はどこにいますか?
Où il est?
(ウ イレ?)
Où est-ce qu'il est?
(ウ エ ス キ レ?)
Où est-il?
(ウ エ ティル?)
Il est où?
(イ レ ウ?)
彼は家にいます。
Il est à la maison.
(イレ タ ラ メゾン。)
comment -どのように-
君はどうやって学校に行くの?
Comment tu vas à l’école?
(コマン テュ ヴァ ア レコル?)
Comment
est-ce-que tu vas à l’école?
(コマン エ ス ク テュ ヴァ ア レコル?)
Comment vas-tu à l’école?
(コマン ヴァ テュ ア レコル?)
Tu vas à l’école comment?
(テュ ヴァ ア レコル コマン?)
僕は自転車で学校に行くよ。
Je vais à l’école en vélo.
(ジュ ヴェ ア レコル アン ヴェロ。)
pourquoi -なぜ-
彼らはなぜ働くのですか?
Pourquoi ils travaillent?
(プルクワ イル トラヴァイユ?)
Pourquoi est-ce qu’ils travaillent?
(プルクワ エ ス キル トラヴァイユ?)
Pourquoi travaillent-ils?
(プルクワ トラヴァイユ ティル?)
お金が必要だからです。
Parce qu’ils ont besoin d’argent.
(パルス キル ゾン ブゾワン ダルジャン。)
combien -どれだけ-
『combien』には2通りの使い方があります。
①『combien』のみ…英語の『how much(いくら)』
②『combien de 名詞』…英語の『how many(いくつ)』
①いくら
いくらですか?
C’est combien?
(セ コンビアン?)
10€です。
C’est 10€.
(セ ディズーロ。)
②いくつ
何日間パリに滞在しますか?
Combien de jours resterez-vous à Paris ?
(コンビアン ドゥ ジュール レストレ ヴ ア パリ?)
3日間滞在します。
Je resterai 3 jours.
(ジュ レストレ トロワ ジュール。)
que -何-
①何が
何が美味しいの?
Qu’est-ce qui est délicieux?
(ケ ス キ エ デリシュー?)
フォアグラが美味しいよ。
Le foie gras est délicieux.
(ル フォア・グラ エ デリシュー。)
②何を
彼女は何を食べたの?
Qu’est-ce qu'elle a mangé?
(ケ ス ケラ マンジェ?)
Que a-t-elle mangé?
(ク ア テル マンジェ?)
彼女はキッシュを食べた。
Elle a mangé une quiche.
(エラ マンジェ ユヌ キッシュ。)
③~は何?
これは何ですか?
Qu’est-ce que c’est?
(ケ ス ク セ?)
これはドランゴンフルーツだよ。
C’est un fruit du dragon.
(セ タン フルイ デュ ドラゴン。)
qui -誰-
①誰が
誰が歌ってるの?
Qui chante?
(キ シャントゥ?)
Qui est-ce qui chante?
(キ エ ス キ シャントゥ?)
ちりまりが歌ってます。
Chirimari chante.
(チリマリ シャントゥ。)
②誰を
誰を迎えに行くの?
Qui est-ce que tu cherches?
(キ エ ス ク テュ シェルシュ?)
Qui cherches-tu?
(キ シェルシュ テュ?)
娘を迎えに行きます。
Je cherche ma fille.
(ジュ シェルシュ マ フィーユ。)
③~は誰?
あなたは誰ですか?(どなたですか?)
Qui êtes-vous?
(キ エットゥ ヴ?)
配達員です。
Je suis livreur.
(ジュ スイ リヴルール。)
④誰と
彼は誰と出かけるんですか?
Avec qui il sort?
(アヴェック キ イル ソール?)
Avec qui est-ce qu’il sort?
(アヴェック キ エ ス キル ソール?)
Avec qui sort-il?
(アヴェック キ ソール ティル?)
Il sort avec qui?
(イル ソール アヴェック キ?)
彼は息子と出かけます。
Il sort avec son fils.
(イル ソール アヴェック ソン フィス。)
まとめ
今回はフランス語で疑問文を作る方法をご紹介しました。
通常の文を疑問形にしたい場合は語尾を上げるだけでもOK、『いつ』や『どこ』などの疑問詞を使って質問したい場合は、疑問詞の後に通常の文をくっつけるだけでも通じます!
日常の会話を目的とするのであれば複雑な文法は覚える必要がないので、自分にとって一番覚えやすい文法をとことん覚えるようにしましょう♪
フランス語初心者の方は以下のテキストでフランスの基礎を学ぶことができます。