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「郷に入っては郷に従え」フランスで気をつけるべきこと!

私がフランスに住むようになって気づいた、日本との違いについてご紹介します。

それぞれの文化や国民性もあるので一概にどちらがいい、悪いということは言えませんが、「郷に入っては郷に従え」ということわざもあるように、フランスに旅行に来たり住むとなればある程度はフランスのルールに従って行動しましょう。

いつでもどこでも「Merci.」!

「Merci(ありがとう)」を大事にするフランス人。

電車やバスなどで席を譲ってもらったら必ず「Merci.」と感謝の気持ちを伝えましょう。

日本人のように軽くお辞儀だけをする、相手の目を見ないという態度は傍から見てとても失礼です。

反対に、席を譲る時も「どうぞお座りください」という態度を見せましょう。

日本人はさりげなく親切にすることが美とされがちですが、親切なことは堂々と行っていいんです!

フランス語が出来なくても、相手の目を見て笑顔で席を離れれば譲ってくれたんだと分かってもらえますし、フランス人は必ず「Merci.」や「C’est gentil.(親切ですね。)」と感謝を述べます。

目が合わない限り声をかけない!

フランス人は知り合い同士がすれ違ったり出会ったりしても、相手がこちらに気づかない限り基本的に声をかけません。

パリに来たばかりの時は気づかなかったので、ママ友や学校の先生など知り合いが目の前にいたら向こうがこちらに気づいていなくても「Bonjour.(こんにちは。)」と声をかけていました。

フランス語が全然出来ないので、失礼な人と思われないためにとにかく知り合いに愛想だけはよくしておかないとと思って声をかけていたのですが、3年ほど住んでいると、知り合いの人でもこちらが気づいていないときは声をかけてこない(気づいていないふりをしてる?)ことが分かりました。

日本人は恥ずかしがり屋でおとなしいと思われている国民ですが、挨拶に関しては、こちらが気づいたら相手が気づいていなくても声をかける人の方が多いのではないでしょうか?

日本人は気にしいが多いので、相手が声をかけなかったと知ると「あの人私のこと嫌いなのかしら…」「あの人わざと私を無視した…」と勝手に思い込む人が多いからでしょうか(^-^;

相手に触らない!

道に迷ったので知らない人に道を聞く、前を歩いていた人がモノを落としたので教える、バスや電車の中で次の停車駅はどこか聞く、といった場面では、「すみません。」と声をかけても気づかれない場合、日本人は肩を叩いて知らせることもあるかと思います。

私も、前をベビーカーを押して歩いているパパが、ズッキーニがコロンと地面に落ちたのを気づかず歩いていたので、知らせに「Excusez-moi.(すみません。)」と後ろから声をかけたのですが気づいてもらえず肩をトントンと叩いて知らせてしまいました。

日本は治安のよい国で、歩いている時に肩を叩かれることに関してそこまでビックリしないかと思いますが、フランスは治安が非常に悪い国なので、道端で急に肩を叩かれるなどされると恐怖を感じるのかもしれません。

スリが多い国なので、犯罪者が近づいてきた!と警戒するのかもしれませんね。

そのため、知らない人に声をかけるときでも肩を叩くなど、体は触らないようにしましょう。

家族や友達同士であればもちろんボディタッチは普通にして大丈夫です。

レストランでの注文はとにかく待つ!

日本ではレストランに行くと手を挙げて店員さんを呼んだり、「すみませーーん!」と言って呼んだり、ブザーを押して呼んだり、注文が決まるたびに次から次へと店員さんを呼びつけますが、フランスではマナーが悪いと思われてしまいます。

フランスでは、注文が決まっても担当の店員さんが来るまでおとなしく待ちます。

また、フランスでは基本『前菜』、『メイン』、『デザート』という形で注文するので、最初に全て注文してしまいます。

デザートだけは後から別途注文も可能ですが、日本の居酒屋のように最初にこれ、次にこれ、今度はこれ、というような決まったらその都度注文するというやり方ではないので、最初に注文するものを全て決めてから注文するようにしましょう。

正直中々店員が来ないことがありますが、それでもおとなしく待ちましょう。

どうしても店員が来る前に注文したい場合は、店員がこちらを見そうなタイミングで手を挙げます。

日本のように大声で「すみませーーん!」と呼びつけることはしないので気をつけましょう。

フランスはチップの文化ではありませんが、いい接客をしてもらったり、少し高級なレストランに行ったりした場合はチップを払うこともあり、チップをもらうためにウェイターは担当のテーブルがあること、また日本人のように要領が良くないので次から次へと違うテーブルからどしどし注文されてもさばききれないことが理由かもしれません。

お金の話をしない!

日本では友達同士で話している時に「給料が低くて嫌だ」とか「結構もらってる」とか給料の話になることがあります。

相手が有名な企業に勤めていたら「給料いいでしょう!」とか「ボーナスいっぱい出るんじゃない?」とか、相手に失礼でない限りお金の話は結構してしまいます。

しかし、フランスでは家族であってもお金の話をしないのが普通なようです。

昔フランス人の夫に「給料ってどうなの?」と聞いたらすごくビックリされ、「フランス人はお金の話はしないから気を付けたほうがいい。」と言われました(^-^;

確かに日本でも正確な額などあまり踏み込んだお金の話はしませんが、芸能人同士でもどれだけもらってるかという話はよくテレビでしていますし、今の給料で満足かどうかという話はついついしてしまいます。

お金の話はダメだと聞いていたのに、義父の知り合いが本を出版したという話になり、「いくらですか?」と聞いてしまい、夫に「失礼だよ」と小声でこっそりたしなめられました(^-^;

出版した本がいくらかも聞いてはダメなのか…難しいです!

お酒で酔っ払わない!

日本人は、飲み会となると普段仕事中おとなしい人もガブガブ飲んで酔っ払って声が大きくなりワイワイやって楽しむことが多いです。

レストランではそこまで騒ぎ出す人はいないと思いますが、居酒屋では皆酔っ払ってそこら中騒がしいというのが普通ですし、よっぽど騒がしくない限りはあまり気になりません。

また、飲み会のように人が多く集まった席ではビールの注ぎ合いをし、グラスが空になる前に相手に注いであげるのがマナーです。

一方フランス人のお酒の飲み方は日本人と全く違い、理性を失わないよう周りのペースに合わせて上品に飲むのがマナーです。

騒がしくしているとお店から注意されることもあります。

ワインは基本ホストの男性が注ぎ、おかわりは自分に注ぐ前にゲストのグラスが空いているまたは空きそうな人におかわりがいるかどうか確認してから最後に自分に注ぎます。

若い人たちはフランス人でもガブガブ飲んで酔っ払う人はいますが、いい大人になって顔を真っ赤にして饒舌になって大声で騒いでいるのは日本人特有なので、フランスでは飲む量やペースを調節しながら飲みましょう。

乾杯は相手の目を見る!

日本人の場合、乾杯するときはグラスを見ますが、フランス人は相手の目を見て乾杯します。

大勢いるときに全員で乾杯するときもなるべく皆の目を見ながら乾杯します。

大勢いるときでも、一人一人とそれぞれ乾杯することもあり、その時は乾杯するごとに相手の目を見るようにしましょう。

ちなみにフランス語で乾杯は「Santé (サンテ)!」と言います。

「Santé」は「健康」という意味で、元々は「À votre santé!(あなたの健康に!)」という意味で乾杯していたようです。

ちなみに乾杯のときなぜ相手のグラスとぶつけ合うかご存じでしょうか?

諸説ありますが、中世ヨーロッパの時代に毒殺が流行っていたため、相手のグラスと思いっきりぶつけ合って自分の飲み物を相手の飲み物に混ぜることで毒が入っているかどうかを確かめるために行われたという説があります。

相手のグラスに毒を入れても乾杯のときに自分のグラスにその毒入りワインが入ってしまったら自分も死んでしまいますもんね(^-^;

まとめ

今回はフランスに滞在するときに気をつけるべきことをご紹介しました。

実際にフランスに住んでみないと気付かないマナーやルールがあります。

それは外国人が日本に来た時も同じでしょうし、恐らく日本人のマナーやルールに従うほうがかなり大変だと思います(笑)

「所変われば品変わる」と言われるように、外国に行ったらその国のマナーやルールになるべく従う方がトラブルに巻き込まれる可能性が減るかと思います。

今回ご紹介したのは日本にいる時には考えもしなかったことばかりなので(親切にしてもらったら「ありがとう」というのは日本人でも当然のことですが(^-^;)、フランスにいらっしゃる際は是非以下の点に注意して過ごしてみてください♪

フランスで気をつけるべきこと

・いつでもどこでも「Merci.」!
・目が合わない限り声をかけない!
・相手に触らない!
・レストランでの注文はとにかく待つ!
・お金の話をしない!
・お酒で酔っ払わない!
・乾杯は相手の目を見る!

フランスの基本情報については以下の記事をご覧ください(^^)